日本には“アウェー・アドバンテージ”があると宮本キャプテンは語る
水曜日に行なわれる日本対オマーン戦、もしオマーンが自分たちにはホーム・アドバンテージがあると考えているのなら、もう一度考えなおしたほうが良い。
もちろん紙上では、オマーンの美しい首都、マスカットで行なわれる試合では彼らにホーム・アドバンテージがあるとされている。
しかし、だからといってこれはビジターである日本代表がナーバスになったり、攻めのサッカーをすることをためらうという事ではない。
日本代表のキャプテンである“カイザー(皇帝)・ツネ”によると、日本は実際のところアウェーでの方がデキが良いと言う。
ホームゲームには毎回素晴らしいサポーターが集まることを考えると、少々変に聞こえるかもしれない。
ただツネは、 “美しいサッカー”や“怒涛の攻撃”、“ゴールラッシュ”をファンが求めると、それは選手にとってプレッシャーにもなると考えている。
そして、毎回毎回、ファンの望んだとおりの試合になるとは限らないのだ。
2月18日に埼玉で行なわれた対オマーン戦を思い出してみると良い。
日本代表は勢いやリズムを得られないまま闇雲に攻め立て、最後の最後、後半ロスタイムに決めた久保の決勝ゴールにより1−0で勝った。本当にラッキーだった。
ボールはオマーンのペナルティエリアの端でまるでパチンコ玉のように跳ね、そこに久保が飛び込んだのだが、みなさんは覚えているだろうか。
ホームグラウンドから離れると、チームはよりリラックスできるとツネは言う。そしてボールを奪ったらすぐに総攻撃をかけなければならないというプレッシャーを感じることもなく、より慎重なサッカーができる。
それは、ヨーロッパ遠征や中国で行なわれたアジアカップを見れば明らかだろう。だからこそ私は、水曜の夜に、よりナーバスになっているのは日本代表でなくオマーン代表だと思うのだ。
仮に日本が先制点を挙げたなら、そこで試合は決まるだろう。オマーンは今年になって埼玉で0−1、そして中国でも0−1で敗れたチームを相手に2点を奪わなければならなくなる。言い換えれば、オマーンは日本と2度対戦しているが、まだ1ゴールも奪っていないのだ。
オマーンの戦略としては、前半はとにかく日本に点を与えないように守備を固めてくるだろう。そして残り30分になった時点でゴールを狙いにくる。日本にとっては理想的な展開になるだろう。
ボールをキープして落ち着いてプレーし、攻撃のタイミングを見計らうこともできる。そしてオマーンのペナルティエリア周辺で鈴木隆行がフリーキックを得て、中村俊輔が魔法の左足でゴール!1−0で日本の勝利だ!
正直、私にはマスカットで日本が負けるとは思えない。
キャプテンのツネが言うように、日本代表はホームよりアウェーでプレーする時の方が、より試合をコントロールできているように見える。水曜の夜には、すべてのプレッシャーがホームのオマーンにかかる。
私のシナリオ通りに試合は進まないかもしれない。しかし、私の予想は0−0もしくは1−1のドロー。日本は順調に次のラウンドに進むだろう。
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