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ねえジーコ、村井にチャンスをあげようよ!

2004/10/28(木)

土曜日(25日)、ジェフユナイテッド市原の村井慎二が素晴らしいタイミングでアピールした。
名古屋に2−0で勝利したジェフの先制点となるゴールも見事であったが、ゴールを決めたタイミングがなんとも良かった。

「消化試合」となってしまった11月17日のシンガポールとのワールドカップ予選で、どうやらジーコは実験を行なうつもりのようだ。
カズやゴンや秋田を起用するというアイデアには、私は強く反対だ。
ただし、オリンピック代表や(茂庭、今野、石川、大久保なんかどうだろう?)Jリーグで良いプレーを見せている選手の起用には賛成である。
オリンピック代表には左サイドに傑出した選手がいなかったが、ジーコがいつも選ぶアレックスや三浦淳宏以外にも、Jリーグには優れた左サイドの選手が何人かいる。
そうした事情があり、村井は良いタイミングでゴールを決めたと書いたのだが、日曜日の新聞紙上でも、当然といえば当然だが、いくつか好意的な評価が下されていた。

24歳の左ウィングである村井の存在は、右サイドの坂本とともに、ジェフのタイトな3−5−2のフォーメーションで絶妙なバランスを保っている。
村井には相手を抜き去る技術とスピードがあるし、左足で巧妙なクロスを上げることも、自身でゴールを狙うこともできる。
村井が市原に入団したばかりの頃、ライアン・ギグスをとても尊敬している、と語っていたのを憶えている――村井のポジションでは、ギグスは目標とすべき完ぺきなロールモデルなのである。
(ピッチの外でも、ギグスはマンチェスター・ユナイテッド(マン・U)のファン以外にも人気がある。余談になるが、マン・Uの選手の多くは他チームのサポーターに毛嫌いされているが、ギグスだけは例外である。ギグスはいつも敬愛されているのだ。)

名古屋戦の後、ジェフのオシム監督は、「村井は才能に恵まれた選手だから、今日のようなプレーをもっとたくさんできるはずだし、ゴールももっと決められるはずだ」と語った。

村井は明らかにゴールに飢えているように見え、ディフェンダーを2度かわしてから、得意の左足で自信を持ってシュートを放ち、楢崎の守るゴールの上隅にボールを叩き込んだ。
2週間前にも、村井は国立競技場の東京オリンピック記念試合でハンガリー選抜と戦った日本選抜チームの一員として、印象に残る成熟したプレーを見せていた。
ジーコがニュー・フェースを何人か試したいのであれば、左サイドに村井を起用すれば失望はしないだろうし、アレックスも安穏としていられなくなるだろう。
アレックスはいつも無理することなく要領良くプレーしようとし、何か特別なことがあった時のために余力を残しているように見える。しかし、特別なことなどは起こらないし、今シーズン、浦和でのアレックスのプレーぶりは少しがっかりさせるものだった。また、コーナーキックやフリーキックを蹴っても、一番前にいるディフェンダーの頭を越せないことがよくあったが、これにもイライラさせられた。

ねえ、ジーコ、だからシンガポール戦では村井に左サイドを任せてみようよ。
村井のような選手をリーグ戦で起用し、育ててきたのはJリーグの各クラブなのだ。このあたりでクラブの努力が報いられてもいいんじゃないかな。

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