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アルパイが絶賛する日本のサッカーファンのひたむきさと観客数の関係

2004/10/07(木)

1993年のJリーグ発足以来、観客数にはいつも大いなる関心を抱いてきた。
先週末から、状況はリーグ全体にとってとても好ましいものとなっている。
現時点でJ1のセカンドステージの平均観客数は1万9,175人。
ファーストステージ15節の平均は1万8,763人であった。
このままいけば、シーズン全体の平均観客数は1万8,969人となり、240試合で1万7,351人という2003年の記録を大幅に上回りそうである。
浦和レッズが首位、アルビレックス新潟も上り調子にあるため、多くのファンを擁するこの2チームの勢いだけで、J1リーグの年間平均観客数1万9,000人越えが達成されそうである。
もしそうなれば、1万9,000人越えは1994年以来となる。その年はJリーグ発足2年目で、平均観客数は最高記録の1万9,598人となった。
1994年以降、一度離れてしまった観客がまたスタジアムに帰ってくるようになった。これは、日本のサッカー界にとってとても健全な兆候だ。
つまり、サッカーを理解せず、ファッションに追随していただけの発足当初のバブル期のファンに代わり、純粋なサッカーのサポーターが増えてきたのである。

スペイン、イングランド、イタリア、ドイツといったヨーロッパの4大リーグ、それからたぶんフランスリーグを別にすれば、Jリーグの観客数は、オランダやベルギーを含むヨーロッパのほとんどのリーグを上回るようになるだろう。
実際、華やかであると言われるイタリアのセリエAでも、日本のクラブが受けるサポートをうらやんでいるクラブがいくつかある。

土曜日のジェフ市原対浦和レッズ戦のあと、私はトルコの勇者アルパイ・オザランと話をした。
トルコ代表の試合を現地で観戦したことがある者なら誰でも、ファンの熱烈さを身に染みて知っている。そこで私は、東京とイスタンブールがどれくらい違うのか聞いてみた。
アルパイは即座に、日本のほうが雰囲気が良い、と答えた。
彼が言うには、1チームが優勝争いで独走するようになるとトルコのファンはサッカーを観に行かないようになるが、日本のファンは変わらずスタジアムにやって来て、声援を送り続けてくれるそうである。
アルパイ自身は、試合に負けたあとも長い時間、黄色いシャツのヒーローたちに声援を送り続けていたジェフのファンにとても感動したらしい。
「我々のファンもそうだ。埼玉から2時間もかかる場所だというのに、2万人以上のファンが来てくれたんだよね」とアルパイ。

観客数が堅実に伸びている現状を、世界中の多くのリーグがうらやんでいるに違いない。
日本の野球の世界が分岐点にさしかかっているのに反して、Jリーグは一歩一歩、静かに事業を拡大しているのである。

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