レイソル対セレッソ、Jリーグの過酷なサバイバル戦
間違いなく、日本では、土曜日の「注目の一戦」となるだろう。
もちろん、千葉県柏市でレイソルがセレッソ大阪を迎え撃つ一戦のことである。両チームがJ1残留を賭けた、負けられない試合である。
セレッソは大分やジュビロとともに勝点はわずか7でセカンドステージ最下位に低迷中。一方のレイソルは勝点8で13位である。
しかし、話はセカンドステージの順位だけでは終わらない。両ステージの勝点を合計し、大変なトラブルに見舞われているチームを発見しなければならない。
総合順位では、やはりセレッソが勝点17で16位、つまり最下位におり、レイソルは勝点20で15位。14位の大分とは4ポイント差がある。
つまり、最下位争いは両チームのマッチレースであり、最下位となったチームは、J1が来シーズンから18チームに拡大されるため、J2の3位チームとJ1の残りの席を賭けてプレーオフを戦うことになる。
レイソル対セレッソ戦は午後3時キックオフ。この重要な試合、柏には騒々しい観客が大勢やって来るに違いない。
レイソルが勝てば、セレッソに6ポイント差をつけることになる。セレッソにとって、残り5試合で詰めるには大きすぎる差だろう。
セレッソが勝てば、レイソルと勝点20で並び、自力でプレーオフを回避する望みが生まれる。セレッソにとって最後のチャンスというわけではないが、限りなく最後のチャンスに近いのは確かである。
賭かっているものがあまりにも大きいなか、両チームとも勝ちに行く試合をするだろう。
引き分けは両チームにとって、とりわけアウェーのチームにとって、満足のゆくものではないため、ファンは、コンパクトな日立柏サッカー場で、なかなか攻撃的な、ひょっとすればほとんどヤケクソ気味のサッカーを見る機会に恵まれるかもしれない。
日曜日(17日)のセレッソは、ホームの関西ダービーでヴィッセル神戸に1−2で敗れるという散々たる結果であった。試合は、播戸竜二がヴィッセルの先制ゴールを決め、先日国立競技場で行なわれた日本選抜対ハンガリー選抜戦での印象的なプレーに続き、代表チーム招集をアピールした。
一方、ホームにグランパスを迎えたレイソルも、セレッソのホームでの敗戦に充分につけ込むまでには至らなかった。
前半を0−1で折り返したレイソルは、後半に明神と大谷が立て続けにゴールを挙げ逆転したものの、終了間際に同点ゴールを許してしまい、名古屋から勝点3を奪うことはできなかった。レイソルにとって、逃した勝点2はあまりに大きかった。
この週末には、非常に魅力的な試合が他にもいくつかある。例えば、アントラーズがホームでレッズを迎える試合や、横浜でのマリノス対FC東京戦。しかし、レイソルとセレッソの激突が、両チームの近い未来を占う、もっとも見逃せない試合となるだろう
さあ、本当の降格争いを楽しもう!
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