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日本代表の成熟とプロ意識が輝いた夜

2004/10/18(月)

オマーンで行なわれたワールドカップ・アジア1次予選は、ほぼ予想通りの結果となった。
試合開始早々はホームチームが積極的に攻撃していたが、この一時的な攻勢をしのぐと日本代表は徐々に試合をコントロールしはじめた。
そして後半7分、中村俊輔のクロスを鈴木隆行が華麗なヘッドでゴールし、日本に待望の先制点をもたらした。
このゴールが結果として試合を決定付け、日本にグループ3の1位を確定させた。

5戦5勝、得点15に対して失点1、勝点15という日本代表の対戦成績が、全てを物語っている。
全般的に日本代表の成熟と集中力を感じさせる試合内容であり、随所でオマーンとのレベルの違いを感じさせた。
これはJリーグのプロ意識とヨーロッパ組の選手たちの経験の賜物である。
皆さんにも小野が堂々たる指揮官に見えたのではないだろうか?

とは言え、この試合のMVPは中澤だと私は思う。
アジアカップと同じく、彼は日本ディフェンス陣の大黒柱だった。
オマーンが日本サイドのペナルティエリア内に放り込むボールはことごとく中澤のヘッドに阻まれた。
彼は試合の流れをよく読んでいたし、タックルも目を見張るものがあった。

以前にもこのコラムで述べたことがあるが、もう一度言いたい。中澤はヨーロッパで成功するための要素を全て持ち合わせている。Jリーグのシーズン終了後にはヨーロッパでのチャンスを掴んでもらいたい。
試合後、全ての観客が帰ってしまったスルタン・カブース・スポーツコンプレックスは寂しいくらいに静まり返っていた。その中で私はアジアサッカー連盟のマーケティング部の人間と立ち話をした。
「今日の試合に出場した選手の一人が、今年のアジアの“プレーヤー・オフ・ザ・イヤー”候補ですよ。誰だと思いますか?」と彼は言った。
私は即座に中澤だと答えた。
「その通りです!彼は素晴らしい選手だ。ノミネートされると良いですね」彼はそう言った。
まったくその通りだ。クリエイティブで目立つ攻撃側の選手が必ずしも選ばれることはないのである。私は日頃からこのような賞の選考においてディフェンダーは軽視されていると思っていた。

全体的に見て、格下の相手とは言え油断できないテストに合格した日本代表にとって、非常に満足のいく夜であった。
日本は2006年ドイツワールドカップ・アジア最終予選出場の8ヶ国に残った。各グループの上位2チーム、そして3位のチームにもワールドカップ出場のチャンスがある。日本は出場を決めることができるはずである。
ただし、日本はマスカットで見せたような支配力と成熟ぶりを見せなければならない。そして全ての対戦国に敬意をもって対峙することだ。

2005年は騒がしい1年になりそうだ。

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