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浦和にとっても痛い山瀬の負傷

2004/09/23(木)

今日(9月22日)は山瀬功治の23回目の誕生日である。
ただし、浦和レッズのプレーメーカーが誕生日を祝う気分かどうかは分からない。シーズンを台無しにしてしまうようなケガをヒザに負ってしまったからだ。
左ヒザを負傷したのは4−1で勝利した土曜日のアルビレックス新潟戦で、復帰まで5〜6ヶ月の時間が必要なようだ。

この才能ある若手選手が残酷な運命に見舞われたのはこれが2度目で、コンサドーレ札幌在籍時の2002年にも、右ヒザの故障によりシーズン途中での離脱を余儀なくされている。
当時、山瀬を高く評価していた浦和は2003年のシーズン前に彼を獲得。山瀬はリーグ戦24試合に出場した。
エレガントなボール扱いを見せるミッドフィルダーはレッズの今季セカンドステージ開幕5連勝に貢献し、チームは勝点2差で首位に立った。
しかし突然、山瀬のシーズンは終わりを告げ、チームはこれからリーグ戦、ナビスコカップ、そして天皇杯の3冠を目指して戦わなければならない状況にある。

レッズの次の試合は木曜日、味の素スタジアムで行なわれるアウェーのFC東京戦だ。
祝日の夜に飛田給のスタジアムで行なわれる試合には、満員の観衆が詰めかけることが予想される。
FC東京は勝点7で5位に位置し、浦和とは8ポイント差。またこの試合は、11月3日のナビスコカップ決勝の前哨戦であるとも考えられる。
レッズは名古屋と、FC東京はヴェルディと準決勝で対戦することになっているが、この両チームが決勝に勝ち上がる可能性が高そうなので、木曜日のリーグ戦はナビスコカップ決勝でどちらが心理的優位に立てるかを決める試合でもあるのだ。

もっとも、今の山瀬にできるのは来シーズンを目指すことだけである。
最初の大ケガのとき、山瀬は驚異的な回復力を発揮し、あともう少しでアテネ・オリンピックの日本代表の座を獲得するところまできた。つまり、山瀬には、このような状況に対応してきた経験があるのだ。
とはいえ、山瀬本人にとってもチームにとっても、これはとても大きな痛手だろう。明らかに、山瀬はJリーグで最も天賦の才に恵まれた選手の1人だからだ。
かなり前のことだが、かつてエスパルスとレイソルで監督を務めたスティーブ・ペリマンが、札幌でプレーしていた山瀬と堀井をベタ褒めしていたのを思い出す。トットナムの元キャプテンは、一目見ただけで良い選手が分かるのである。

すべてのレッズファンが、つらい状況にある山瀬の誕生日が素晴らしい日となるように祈っていることだろう。

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