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俊輔なしでも、大丈夫

2004/09/09(木)

日本は中村俊輔がいなくても、水曜日にコルカタで行なわれるワールドカップ予選のインド戦は問題なく勝利できるだろう。
アジアカップのMVPは腰の故障で代表から外れたが、日本代表にはまだそれを補うのに充分なタレントが揃っている。
中国で開催されたアジアカップでは、中村の正確なフリーキックとコーナーキック、そして相手ディフェンスを切り裂く鋭いパスが日本優勝の原動力となったのは確かだ。
(ただし、私が選ぶのなら、大会のMVPはやはり中澤だろう。ディフェンダーの価値も認められるべきだからね。)

鋭くカーブするコーナーキックやフリーキックを持つ俊輔がいなくても、左利きの巧いキッカーなら、ジーコにはアレックスもいる。
調子の良い時には、アレックスもとても危険な選手となる。しかし何度も気になっているのだが、今シーズンは右サイドからのコーナーキックはしっかりとボールにミートせず、ニアポストのディフェンダーの頭を越せないことが多い。
ニアポストを狙うのがレッズの作戦なのかどうかは分からないが、ジーコなら必ず、高いボールを上げて、ファーポストの中澤に合わせるようにアレックスに指示するだろう。

他の代表候補では、柳沢も代表を辞退した。
ただし、柳沢を非難することはできない。
柳沢は自分が先発でプレーしないことを分かっているし、イタリアのシーズン開幕に合わせて、新しいクラブのメッシーナで練習を重ねるほうがはるかに重要だと感じていることだろう。
私はいつも柳沢を高く評価しているし、不遇の時期にもずっと注目してきたが、柳沢の欠場もやはり日本代表の痛手とはならないだろう。
つまりは、Jリーグは非常に多くの優秀な選手を輩出しており、日本代表で起用しても直ちに良い仕事をして見せる実力を持った選手があらゆるポジションで揃うようになった、ということだろう。最近の玉田がその一例だ。

インドは、最高の選手であるバイチュン・ブティアがケガで欠場する見込みだ。イングランド人のスティーブン・コンスタンチン代表監督はブティアについて、入れ墨はしていないが、「インドのデイビッド・ベッカム」と表現していた。
ブティアはインド代表のリーダー的存在で、中村や柳沢が欠けても日本にはさほど痛手にはならないのに対して、インド代表にとってはブティアの欠場は大きな痛手になるだろう。
今回はジーコ・ジャパンの楽勝が予想されるが、来月に控えたマスカットでのオマーン戦の参考にはならないだろう。

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