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中澤、またもMVP受賞ならず

2004/08/12(木)

中村俊輔がアジアカップのMVPを受賞したのは、もっともなことなのかもしれない。
結局このような賞は、たいていの場合、攻撃の選手に与えられるものだから。
でも、やっぱり納得がいかない。
私の感覚では、守備でことごとく決定的な仕事をし、攻撃でも2〜3回決定的な仕事をした中澤佑二にMVPが与えられるべきであった。
しかし、昨シーズンのJリーグ・アウォーズと同様に、中澤の受賞はまたも見送られた。

Jリーグ・アウォーズではレッズのストライカー、エメルソンがMVPに輝いた。エメルソンの能力にケチをつけるつもりはないが、ピッチの内外での彼の行動には疑問を感じている。
一方の中澤は、今や日本サッカーの素晴らしさを示す代表的な存在だ。
中澤はここに至るまで懸命に努力し、最近になってようやく日本代表の定位置を手に入れたのである。
中澤はムードメーカーであるとともにリーダーであり、ピッチと更衣室の両方でチームを鼓舞する存在となっている。
最近のコラムで私は、中澤が海外でプレーする最初の日本人ディフェンダーの最有力候補であり、中国での活躍によりその可能性がいっそう高まるかもしれない、と書いた。もっとも、中澤がヨーロッパでのプレーを望んでいるとしての話ではあるが。

ディフェンダーは得点に関わるゲームメーカーやストライカーとは違うが、選手としての価値に変わりはない。
もちろん、俊輔は信じられないようなプレーを見せてくれるし、左足でのプレース・キックはまさにワールドクラスである。
2003年のコンフェデレーションズカップ、バルテスの守るフランス・ゴールに突き刺さった俊輔のフリーキックは、人々の記憶にいつまでも残ることだろう。
エスパルスとレイソルで監督を務めたスティーブ・ペリマンが、中村は左足で缶詰めを開けられるのではないかと話したことがあったが、ペリマンのこのコメントは、俊輔の技術の素晴らしさをうまく表現したものであった。
しかし、流れのなかのプレーでは俊輔は線が細く、見えなくなってしまう時間が長いし、ボールを失うことも多い、と今も私は感じている。

俊輔は特に大会の序盤には日本チームに大いに貢献した。それを否定するつもりはないが、中澤のほうが安定して、信頼性が高く、ダイナミックなプレーを見せたと思う。
関係者は私に同意するつもりなど全くないだろうけどね!

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