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ボロス、テッサロニキの対照的な夜

2004/08/16(月)

うーむ、アテネは暑い。
これを書いている今は金曜日の午後である。開会式を目前に控えて興奮度が増してくる。
ただ、日本のオリンピックは既に始まっている。そして、水曜日のボロスと昨夜のテッサロニキ(本当にたかだか昨日のことだったのだろうか?)のムードは全く違ったものであった。

まずボロスである。みなさんは“蒼き女戦士達”(実際はアウェー用の白とグレーのユニフォームを着用していた)がスウェーデンを1−0で破る試合を見ただろうか?
それは本当に素晴らしい、日本人なら(いや日本在住のイギリス人にとっても)誇らしく思える夜だった。
彼女達は見事な統率力、ハート、そして技術で才能溢れるスウェーデンチームを破った。もっとも私にはスウェーデンチームの選手達はポップグループ、“ABBA”に見えた。“ABBA”が人気絶頂だったのは日本のサッカーファンが生まれるより前のことだろうけど。
スウェーデンのナンバー10、フォワードのハンナ・ユングベリは非常に興味深い選手だ。ペルージャはかつて彼女をセリエAでプレーさせようとしたことがある。彼女のブルーのユニフォームとファンタジスタナンバーを背負った姿はフランチェスコ・トッティを連想させる。
この二人の大きな違いはと言えば、ハンナはトッティのように相手選手に唾を吐いたりしないし、トッティはハンナより綺麗な髪をしているということだろうか。日本はこのハンナが後半交代させられるほど、素晴らしい戦いをした。

日本の選手では、左サイドのMF小林に非常に感心した。前半の、チームの精神的支柱・澤へのパスはまさに珠玉と言って良い。右アウトサイドキックでスウェーデンのディフェンスを切り裂いたのだ。
しかし澤はこれをフィニッシュできなかった。ハーフタイムに入った時、日本はこの逃したチャンスのツケを払うことになるのでは、思った。
しかし私の心配は杞憂に終わった。上田監督、そして数百名の日本サポーターが、疲れを見せ始めた彼女達の集中力を途切れさせなかったのである。
日本にとって最高の結果に、日本サッカー協会の川淵三郎会長は試合後、彼女たちを抱きしめた(なんてラッキーなんだろう!これも会長の特典というものだろうか)。
さらに、川淵さんが満面の笑みを浮かべた奥様から温かい握手を受けていたシーンも素晴らしい瞬間であった。

翌日、私はバスでテッサロニキへ行った。しかしなんと期待外れだったことか。
那須は大舞台の緊張のためか、2つの初歩的なミスを犯した。その結果タフでスピードのあるパラグアイに2つのゴールを許してしまい、前半は2点のビハインド(1−3)を覆すことができなかった。高松はPKを2回勝ち取ることで先発メンバーとしての存在感を示した。PKは小野が2つとも決めたのだが、どちらもPKになったのはレフリーが甘かったおかげだろう。
ハーフタイムでは我々は目前の光景に途方に暮れ、山本監督が後半どのように選手を交代してくるかについて話していた。私は大谷と荒川の2トップと、また左ウィングに小林を入れるのも良いかもしれないと思った。
監督は那須だけを下げて松井を投入し、若干のポジション変更をしてバランスを整えようとした。

男子チームの可能性はどうかって?
個人的には石川を右ウィングで使いたい。彼は女子チームにだって入れるほど良いからね。そして闘莉王、茂庭と並べて徳永を右DFとして使い、2トップには大久保と田中を使う(2人はとても危険な存在だ)。
日本ではあれだけ雰囲気の良かったU−23代表だったが、テッサロキニの一夜は散々なものとなった。
とは言え、良くも悪くも、オリンピックとはいつもサプライズに溢れているものだ。

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