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日本代表が得た3つの希望

2004/07/12(月)

苦あれば楽ありと言う。
これは、金曜夜に広島ビッグアーチで行なわれたキリンカップ、対スロバキア戦に臨んだ日本代表のためにあるような格言である。

ジーコ監督のチームには中田英寿、稲本、小野、そして高原といった経験ある選手が欠けていた。
そして新たに久保が怪我のため辞退した際には、日本代表は得点力に欠けるのではないかと思われた。
対スロバキア戦、彼らは3得点(うち2ゴールはフォワードによるもの)を挙げ、これらの予想が間違っていたことを証明してみせた。

日本の最初のゴールはセットプレーのエキスパートと言われるMF福西の、まさに彼らしいゴールだった。Jリーグの選手なら、福西はコーナーキックやフリーキックの際には厳しくマークしなければならないことを誰もが知っている。それくらい、彼のヘッドはニアポストでは危険なのだ。
それを充分承知していなかったスロバキアは福西をノーマークにしてしまい、俊輔のコーナーキックから、彼のヘッドによるゴールを許してしまった。これは福西にとってはイージーゴールであったが、負傷欠場の稲本や小野に代わって中盤を務める彼に大きな自信をもたらすことだろう。

中村は日本の2点目にも貢献した。鈴木への絶妙なパスでスロバキアのディフェンスを翻弄し、鈴木はいかにも彼らしい右足で得点を挙げた。
ここでも久保の代役としてチャンスを得た鈴木が結果を出し、ジーコ監督の期待に応えた。
ジーコ監督がテクニカルディレクターを勤めた、鹿島アントラーズにかつて所属していた柳沢が挙げた日本の3点目には、彼も満面の笑みを浮かべた。
彼のゴールは決して華麗なものではなかったが、彼のゴールへの執念と判断力については疑うまでもない。
MF三浦淳宏のプレッシャーがスロバキアの不用意なバックパスを呼び、そして柳沢をドリブルでかわそうとしたゴールキーパーの凡ミスを招いた。
メッシーナ所属の柳沢は彼の役目に徹し、ボールを奪いそして無人のゴールにボールを押し込んだ。
柳沢はこれまでも日本代表のために素晴らしいゴールを挙げてきた。今回のこのゴールはそうしたゴールではないが、サンプドリアで不完全燃焼のシーズンを過ごしてきた彼にとっては大きなゴールであった。

福西、鈴木、そして柳沢のゴール・・・。それはジーコ監督指揮下の日本代表チームが自信を深めていき、監督自身も選手達に対する理解を深めていくにあたっての良い兆しである。
もしかすると、我々がキーマンだと思っている選手達はそれほど重要ではないのかもしれない。

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