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久保:未完の大器からの脱却

2004/06/14(月)

今の久保竜彦は止められない。
いや、厳密に言うと右ひざに爆弾を抱えてはいるのだが。
その爆弾とは、久保が日本代表の頼れるストライカーとしてちょうど頭角を現し始めた頃の負傷で、彼にとって非常に嫌なタイミングだった。

水曜夜の対インド代表戦、彼はペナルティーエリアで三都主の絶妙なパスを受け、左ボレーで素晴らしいゴールを決めた。
そして、彼のヘッドで落としたボールが福西に2−0とするゴールを与え、その後久保が受けたファウルがチーム3点目となる中村のフリーキックのきっかけとなった。
ジーコ監督は久保の膝を考慮して、ハーフタイムで交代させた。

土曜日に神戸で行なわれる試合でも彼はマリノスの先発メンバーから外れることだろう。
金曜日、戸塚での練習後、岡田監督は久保をベンチには入れるかもしれないが、試合自体には出場させたくないと話していた。
チームドクターは岡田監督に、久保には休息をとらせるしかないと伝えたのだが、ファーストステージはまだ2週間残っている。チームドクターは久保には2〜3週間の休息が必要だと付け加えた。

岡田監督の下で久保はものすごく成長した。
サンフレッチェでの彼の未完の大器ぶりは忘れられないものだ。彼はワイルドで予測不能で、マークすることが困難だった。
現在の彼は、未完から完成された大器に見え始めている。完璧なセンターフォワード、頭でも足でもゴールを決めることができ、かつ、チームメイトのアシストもできる。

トルシエ監督は久保に幾度かチャンスを与えていた。といってもそう長いものではなかったが・・・。そして彼が2002年ワールドカップのメンバーの座を勝ち取るのを待っていた。しかしながら久保はそこには至らず、トルシエ監督は代わりに西沢を選んだ。
久保のターニングポイントは12月に開催された東アジア選手権、対中国戦で2ゴールを挙げたことだった。そして、それ以来彼は対オマーン戦、ハンガリー戦、チェコ戦、アイスランド戦(2ゴール)、そして今回のインド戦と得点を重ねてきた。日本代表11試合で8ゴールである。これはいくつかの強豪国相手に、素晴らしいゴール率である。

来月中国で行なわれるアジアカップでアジアのディフェンスを撃破するために、ジーコ監督は久保が必要である。彼の右膝の回復を祈ろう。

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