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ドゥドゥ、レイソル苦悩の1stステージ

2004/05/24(月)

選手を熟知した新監督、国際経験豊富な新しいセンターフォワード、そして新たな二人のブラジル人プレーヤー・・・。2004年は柏レイソルにとって復活の年になるはずだった。
しかし、ファーストステージ10試合を終了してレイソルは16位、勝点わずか7でJ1の最下位に甘んじている。
勝点のうち6ポイントは最初の2試合で挙げたもので、それ以来、対市原戦での引き分けによる1点のみに留まっている。
正直言って、レイソルのこのありさまにはただただ驚くばかりである。

シーズン前、日立スタジアムで行なわれた千葉銀カップでジェフ市原を一蹴した時は、それこそ準備万端、意欲も得点力もあるように見えた。
しかし、新しいセンターフォワード、山下の負傷が大きく響いた。10試合で挙げた得点はわずか7ゴールである。
おそらくレイソルの崩壊は、昨年12月にUAEで開催されたワールドユース選手権にブラジルU−20代表として脚光を浴びた後、華々しく契約したドゥドゥのパーフォーマンスに表れている。
長身で、エレガント、そしてパワフルな守備的MFドゥドゥは現在21歳。かの偉大なソクラテスと比較される。
読者の中にはかつて1982年のワールドカップで「黄金の4人」と称されたジーコ、ソクラテス、ファルカン、そしてトニーニョ・セレーゾを覚えている方もいるだろう。
確かにドゥドゥには、にじみ出る大器の雰囲気がある。

しかし、本人と池谷監督によれば彼の問題は日本のサッカーのペースが速すぎると感じている事だという。
他の名選手同様、ドゥドゥも中盤でボールをキープすることを好む。そして芸術家が華麗に絵筆をふるうようにパスを出すのだ。
しかし彼は中盤で捕まり、何よりチームのパターンにフィットしていない。

金曜日にレイソルが広島へ向けて出発した時、ドゥドゥはベンチ入りさえできず、柏に残った。
現在低迷しているレイソルだが、私には彼らがいつまでも最下位に甘んじているとは思えない。これだけ多くの良い選手を抱えているのだ。ファーストステージが終了するころにはリーグ中位に浮上してくるはずだ。
シーズンを通して見れば、レイソルにとって良いシーズンになるだろうと私は思う。

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