« 他チームに希望を与えたエスパルス | トップページ | 岡田監督がこだわる日本人の得点能力 »

最下位だけは避けたい各チーム

2004/05/09(日)

今シーズン、J1の最下位争いはこれまでとまったく違ったものになるだろう。
2005年度からJ1が16チーム制から18チーム制に移行されることに伴い、J1下位の2チームがJ2に降格するというこれまでの方式のかわりに、新しい方式が必要となっている。
今シーズンは、現在のJ1のうち最下位のチームのみが降格の危機にさらされる。とは言え、J2の3位チームとのプレーオフに敗れたら降格という事である。J2の上位2チームはこれまでどおり自動的にJ1に昇格する。

J1のいくつかのチームはこの新しい方式の採用に安堵のため息をつくだろう。
特に先シーズン終了とともにJ1に昇格した2チーム、アルビレックス新潟とサンフレッチェ広島はそうだろう。
要は最下位を避ければ良いので、彼らにとってJ2からJ1にアジャストする多少の余裕ができる。
もちろん彼らの狙うところはもっと上位である。しかし両チームとも今シーズン8節を終了してわずか1勝しかできていない。
サンフレッチェは1勝4分けで勝点7、そしてアルビレックスは1勝3分けで勝点6である。

現在最下位は6敗を喫しているセレッソ大阪で、勝ち点はわずか4である。
元旦の国立競技場でジュビロ磐田に敗れはしたが、昨年のセレッソは天皇杯の決勝まで駒を進め、楽観的な気分でシーズンを終えた。
しかしその後度重なる監督後退の結果、水曜日にはホームでサンフレッチェに1−2で敗れ絶不調である。

苦戦を強いられているもう一つのチームが柏レイソルである。
彼らはきっと今シーズンは良いだろうと私は思っていた。若手とベテランのバランスも良く、さらに才能溢れるブラジル人トリオ、特に昨年11〜12月にUAEで開催されたFIFAワールドユース選手権のスター、ドゥドゥがいる。
しかし最初の2試合に勝利した後に得た勝点はわずかに1ポイント、さらに水曜日のホームゲーム、対ガンバ大阪戦に0−2で敗れた。
ジュビロ磐田が2位との勝点差を7に広げた今、最下位争いが今後の焦点になってくるかもしれない。

*このコラム(原文)は5月8日に書かれたものです

固定リンク | | コメント (0)

コメント

この記事へのコメントは終了しました。