水曜日の対トルコ選抜チーム戦を1−1で引き分け、山本監督がオーバーエイジの選手を呼び寄せる前に、U−23日本代表の選手が自分を証明する機会は残り1試合となった。
最後のテストは火曜夜に札幌ドームで行われる対マリ五輪代表戦である。
すでに皆さんの中にも、どのポジションを補強しなければならないか、それぞれ考えがあるのではないだろうか。
私個人のチョイスとしては、ゴールキーパー、左サイドMF、そしてセンターフォワード(日本語で言うなら“ポストプレーヤー”)である。
聞くところによるとゴールキーパーのポジションでは曽ヶ端が候補としてあがっているらしい。楢崎、土肥、高木、そして櫛野と、毎週試合出場を果たしているどのJ1キーパーをとっても良い選択であろうが、より経験があり、指揮を執ることができるキーパーは、コミュニケーションや組織といった点から闘莉王のプレッシャーをやわらげてくれるだろう。
左サイドMFには森崎浩司が山本監督の最有力候補となっているが、根本や駒野もいまだその視野に入っている。
森崎は几帳面かつ冷静で、貴重なレフティーではあるが、チームとしてはサイドを力強く突破する選手が必要だと思う。
私のチョイスはディフェンダーでなくアタッカーとして本来のポジションでプレーする三都主である。
徳永と石川のいる日本の右サイドは強い。しかし左サイドはパンチに欠ける。
水曜日に山本監督は5人のフォワードを使った。
レッズの田中を故障で欠いているため、山本監督は大久保と高松を先発させた。
平山は後半早々に高松と交代出場し、後半ロスタイムには試合を決めるゴールをもう少しで決めるところだった。
平山と同時に坂田が松井に代わって入り、そして残り19分で大久保に代わり前田(彼は攻撃的MFと言うよりFWだと思う)がピッチに入った。
高松、平山そして坂田。その誰もが、アテネでチームを引っ張ることができるとは思えない。だから攻撃面を考慮して高原直泰を、いや、鈴木隆行でも良いからチームに加えるべきだろう。
山本監督は将来を考えて、平山を選ぶかもしれない。しかしバーレーンや、レバノン、そしてUAEよりも強力なチームを相手に、平山では明らかにまだアテネの先発メンバーとしては荷が重い。