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頭角を現し始めた土屋

2004/04/15(木)

 土曜日に駒場スタジアムで行われたレッズ対ヴィッセルの試合にはジーコが観戦に来ていたが、おそらく代表チームの守備陣をチェックするためだったのだろう。
 ジーコのフォーバックのうち3人は、もちろん、山田暢久、坪井慶介、三都主アレサンドロという浦和の選手たちである。
 これらの選手がいるなか、その日の午後見た最高のディフェンダーは、明らかに…ヴィッセル神戸の土屋征夫であった。
 今シーズン、私がヴィッセルの試合を観戦したのは2度目で、0−0で引き分けた新潟の試合以来であった。
 私が見たいずれの試合でも、土屋は相手にとっても、味方にとっても驚異的な存在であった。

 土曜日の試合、土屋の立ち上がりは良くなかった。田中達也へのファウルに対して、PKという厳しい判定が下されたのである。三都主がPKを決め、ヴィッセルは開始2分にして追いかける立場となってしまった。
 ただし、それ以降、土屋のプレーは見違えるようであった。
 田中への2回のタックルは、これまで私がJリーグで見たなかでも最良の部類に入るもので、タイミングは完璧で、激しく、それでいてフェアであった。
 また、空中戦でも強さを発揮し、チームの精神的リーダーとなっていた。

 ヴィッセルの同点ゴールを決めたのも土屋で、左サイドからのコーナーキックのこぼれ球をゴール前で決めたものであった。ただし、その後に長谷部が浦和の勝ち越し点を決め、喜びは長くは続かなかった。長谷部のゴールも、今度は右サイドからであったが、コーナーキックがきっかけとなっていた。素晴らしいシュートで、ハーフボレーで蹴ったボールがネットの上部に突き刺さっていくようであった。

 ヴィッセルの敗戦は、現在29歳で、間違いなく選手生活のピークにある土屋には気の毒なものであった。
 私は、今月の末に東ヨーロッパで2試合を戦う日本代表の遠征に、ジーコが土屋を招集しないものかと思った。

 試合後、ヴィッセルの監督であるイワン・ハシェックにインタビューをした。
「土屋にはチームに残って欲しいね。」
ジーコが土屋を選ぶかもしれないと私が言うと、ハシェックはこう答えた。
「土屋はとても良い選手で、チームにとってとても重要な存在なんだ。」
「強靱な体とスピードを併せ持っているし、1対1の状況では抜群に強い。精神力もあるし、ゴールを決める能力もある。素晴らしい選手だよ。」

 ハシェックは選手個人について論評するのを好まないが、チームの副キャプテンである土屋については、いくら誉めても誉め足りないようであった。
 ジーコが土屋を見ていますように…。

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