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中国での試練に直面する日本代表

2004/01/19(月)

間違いがあってはいけない。今夏中国で行われるアジアカップで、日本代表には手を抜くような余裕は許されない。
1月15日に16ヶ国による組み合わせ抽選が行われた、ジーコ監督率いるグループDの日本代表は重慶でオマーン、タイ、そしてイランと対戦する。
各グループは4チームで編成され、4つのグループからそれぞれ上位2ヶ国が準々決勝に進出する。
日本代表の初戦は7月20日の対オマーン戦で、4日後にタイ、そして28日にイランと対戦する。

もちろんその頃には、2月18日に埼玉で行われる対オマーンの2006年ワールドカップ予選も終わっている。ユースでは好印象を受けるが、世界レベルでの経験の浅いオマーンにとって日本は強すぎるはずだ。
タイはスピードもあり技術もある。アジアのどのチームをも苦しめる力を持っている。韓国で行われた2002年アジア大会では、決勝でイランに敗れた日本代表に大敗を喫した。

日本対イランと言えば、もちろん1998年フランスワールドカップのアジア予選の対戦を思い出す。
試合は1997年11月に中立会場であるマレーシアのジョホールバルで行われ、サドンデス延長戦の末に岡野 雅行のゴールで日本代表が3−2で勝利を収めた。
そのゴールは日本サッカー史上最も重要なゴールであると私は思う。
もしイランがその試合に勝利し、日本がオーストラリアとのアジア・オセアニアプレーオフに敗れていたとしたら、現在の日本サッカー界はどうなっていただろう。
ワールドカップ予選敗退の後遺症が2002年ワールドカップの誘致やJリーグ人気に多大な影響を与えなかったとは言い切れない。“野人”岡野のゴールはそれほど大きかったのだ。

日本代表は7月のこのグループでの対戦を楽観視する余裕はない。
もちろん日本代表はグループで上位2位に食い込む力と経験を備えている。しかしアジアの強豪としての地位は常に下位から狙われているという事だ。
日本代表はグループリーグを勝ち抜くだろう。しかし簡単に勝たせてくれると思ってはいけない。

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