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Jリーグの価値ある進歩

2004/01/22(木)

 2004年は、2シーズン制が今シーズン限りでとりやめになるという、Jリーグにとって画期的なニュースで幕を開けた。
 つまり、Jリーグも世界のサッカー界に足並みをそろえ、2005年からは1シーズン制で行われるようになるのである。
 Jリーグの鈴木昌チェアマンは、火曜日の理事会で1シーズン制への移行を確認し、さらに2005年にはJ1のチーム数を16から18に増やすと語った。
 1シーズン制も、J1のチーム数増加も、ともに日本のサッカーにとって好ましいものであるが、特に2シーズン制の廃止決定は歓迎したい。

 過去に2〜3度はエキサイティングな結末が見られた年もあったが、私はもともと2シーズン制の支持者ではなかった。
 リーグ・チャンピオンとはシーズンを通じての総合力を問うものであると私は考えている。
 リーグ・チャンピオンはプレーオフで決めるべきものでないし、ましてや1999年にジュビロ磐田が清水エスパルスを破った時のように、PK戦で決めるべきものでもない。
 延長戦やゴールデンゴール、PK戦が適用されるのは、ノックアウト・システムで優勝者を決める、カップ戦だけに限定すべきである。

 ゆっくりではあるが、確実に、Jリーグの認識もそのような方向に向かっているようだ。
 最初にPK戦が廃止された。それから、ゴールデンゴールと延長戦が廃止され、今度は2シーズン制がとりやめになった。
 したがって、私は今回のJリーグの改正案を全面的に支持したいし、ファンもプレーオフなしのリーグ戦を継続的に支持してくれるはずだと考えている。

 過去2年は、結果的にプレーオフが必要なくなった。2年前はジュビロ磐田が、昨年は横浜F・マリノスが両ステージ制覇を達成したからだが、Jリーグは、プレーオフのスポンサー料やテレビの放映権料、入場料収入などで見込まれていた約1億2,000万円の収益を失ったことになる。
 チーム数を2つ増やすという決定に関して述べると、今回の決定によって、2005年の日本のチャンピオンチームは、これまでの30試合(各ステージ15試合ずつ)ではなく、34試合を戦って決められることになる。
 そのため、各チームのホームゲームの数も15試合から17試合に増えるので、収益の増加も期待される。
 J2参入に興味を示しているチームもいくつかあるので、2005年にはJ1が18チーム、J2が12チームという体制も可能かもしれない。
 2シーズン制からの移行が実現した将来の見通しは、これまでよりもずっとエキサイティングである。

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