女子サッカーもお忘れなく
あらゆる年代の日本代表チームの動向が気になってしまいそうな今年、女子の代表チームも見逃すわけにはいかない。
日本サッカー協会(JFA)もこのことはよく認識しているようで、火曜日には、女子サッカーのアテネ・オリンピック・アジア予選の組み合わせ抽選会が盛大に催された。
アジアサッカー連盟の事務総長であるピーター・ベラパン氏が中心になって進行された抽選では、フットサル好きの、4人の若く美しい女性タレントがアシスタントを務めた。
私のサッカー観戦歴を通じて、この4人が最高の「黄金の4人」であり、ジーコ・ジャパンの中田−小野−稲本−中村の組み合わせよりはるかに魅力的であった!
クジの結果を見ると、日本はベトナム、タイと同じ組で準決勝進出は問題なく、その時の相手は北朝鮮になりそうだ。
北朝鮮チームは、「鉄のバラ」こと中国チームに代わってアジア最強の座につこうとしているチームであり、上位2チームに与えられる、アテネ大会のアジア出場枠を獲得するためには、日本チームは4月24日に東京で行われる準決勝ではかなりのがんばりが必要になるだろう。
JFAの川淵三郎キャプテンが司会を務めた抽選会では、あらゆる発言者が女子サッカーの人気が上昇していることに言及した。
そして、賞賛を浴びるのにはそれなりの理由もあった。
1995年にコタキナバル(マレーシア)で開催されたアジア選手権を実際に観戦して以来、私はずっと女子サッカーのファンである。
女子サッカーにはいくつも良い点があるが、とりわけプレー中の気迫が好きだ。
男性のプロフェッショナルの最高レベルの試合と違い、ダイビングもないし、欺瞞的なプレーもないし、負傷を装うこともないし、レフリーを欺こうともしない。
私にとっては、サッカーのきわめて純粋なかたちであり、女子サッカーは上記のような好ましくない振る舞いにまったく毒されていないのである。
また、女性のほうが男性に比べて身体的なパワーに欠けている分、個人の力量やテクニック、動きがより重要視される傾向がある。
とはいえ、パワフルなプレーがあまりないというわけでもなく、火曜日のオリンピック予選抽選会に出席していたゲストは、2003年の女子サッカーアジア選手権のハイライト映像を見て、一様に衝撃を受けたようであった。
アテネオリンピックの予選は、4月18日から26日まで開催される。
グループAには北朝鮮、台湾、シンガポール、香港が、グループBには中国、ミャンマー、韓国、グァムが入っており、この両グループの試合は4月18日、20日、22日に広島で行われる。
グループCの試合は東京で行われ、日本は4月18日にベトナム、22日にタイと対戦し、タイとベトナムの試合は4月20日に行われる。 準決勝は4月24日で、順当に進めば日本は東京で北朝鮮と対戦することになる。また、3位決定戦と決勝は4月26日に広島で行われる。
今年が日本のサッカーファンにとっては慌ただしくて、重要な1年であるのはわかるが、女子サッカーの大会にも足を運び、女子サッカー大会の面白さをぜひ実感していただきたい。
トップチームの技術と戦術のレベルの高さに、ビックリすること請け合いである。
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