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ヨーロッパに賭ける川口

2004/01/12(月)

川口能活の努力と決意を誰も責めることはできない。
来週、彼は所属するデンマークのノアシェランの正GKになるという目標を胸に、日本を出発しヨーロッパに戻る。ヨシは自分の所属するチームでレギュラーとしてプレーしない限り、2006年ドイツワールドカップ予選で日本代表としてプレーできない事がよくわかっている。彼は、この目標に向けてこれまで以上にトレーニングを重ねることだろう。

2001年10月、横浜F・マリノスからイングランドのポーツマスに移籍して以来、彼は問題を抱えている。
それにも関わらず、彼は楽観的で、陽気で、そしてとても気持ちの良い若者である。
1月4日に東京で行われた井原正巳の引退試合の後に、彼と話すことが出来たのは良かった。
デンマーク語は難しいようだが彼の英語は今やかなり上達している。

「話す事、そして書く事は覚えつつありますが、ヒアリングはかなり難しいです」
彼は言う。(もちろんデンマーク語でなく英語で話している。)
「幸い、デンマークの人々は完璧な英語をしゃべりますし、とにかく彼らは親切です。ただ寒いだけですよ」

とにかく寒い。事実、デンマークリーグは春から初冬にかけて開催され、12月から3月まではオフである。

「デンマークに戻ったら、2ヶ月の準備期間があります」
彼は言った。
「練習試合と親善試合がたくさんあります。シーズンが始まる頃にはチームに定着できればと思っています」

20033年9月にポーツマスからノアシェランに移籍して以来、わずか4試合しかトップチームでプレーしていないとヨシは説明した。
そして足首の怪我で1ヶ月以上、試合にして7〜8試合の欠場を余儀なくされた。
「ドクターは手術が必要になる確率は5%で、95%は必要がないと言いました。僕は手術しない事に同意しました。休養をとったので足首はもう大丈夫です」

ジーコ監督に代表として選ばれた2試合、対ウルグアイ戦、そして対ルーマニア戦でのミスが、彼のトップチームでの出場経験不足に起因している事は明白であった。
ヨシにとって、Jリーグに復帰することは当然のごとく可能だ。しかし彼はヨーロッパに残って結果を出したいのだ。
彼はまだ28歳である。この年齢はキーパーとしてはまだ若い。そして何より、彼はまだ成長したいという意欲がある。
彼のような愛すべき人間には、今後の幸運を祈らずにはいられない。

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