最多入場者数の答えは“Xファイル”にあり
2003年、Jリーグは過去最高の680万人の入場者数を記録した。
これは、1995年の単一シーズン記録、644万人を上回った。
この入場者数増加の理由は明白である。
理由はXファイルを見ればわかる。
いや、つまり“Albire X(アルビレックス)ファイル”である。
28あるJリーグのチームの中で、今期J2の優勝を遂げたアルビレックス新潟はダントツの1試合平均30,339人の入場者数を記録した。
これは浦和レッズ(28,855人)、横浜マリノス(24,957人)、そしてFC東京(24,932人)といったJ1のトップ3チームを大きく引き離す数字である。
今年のJ1の1試合平均入場者数17,351人は、94年(19,598人)以来最多で、リーグ11年の歴史上でも94年、そしてリーグ創設シーズンの93年(17,976人)に次いで史上3番目の数字である。
これはJリーグにとって大きな励みになる事であり、サッカーがそれぞれの地域に根付き始めた証であろう。
来シーズンのJ1の目標入場者数は今年より2,600人増加の1試合平均20,000人である。アルビレックスのJ1昇格を考えると、03年に平均入場者数21,708人を記録したベガルタ仙台のJ2降格を考慮しても十分現実的な目標である。
今週、Jリーグの理事であり事務局長の佐々木一樹氏は、01年のコンフェデレーションズカップが新潟の人々のターニングポイントになったと語った。
この大会が地域住人にサッカーの面白さを伝え、そして彼らがホームタウンチームをサポートする原動力となったと言う。
「新潟の人々は、新潟がまだ世界レベルに及ばないことをよくわかっています。しかし彼らは一つにまとまって自分達のチームを応援したいと願っているのです」佐々木氏はそう続けた。
「たとえチームが負けたとしてしても、これが彼らの団結を強めます。そのぐらい人々は新潟に誇りを持っていますし、アルビレックスを応援することによってその誇りを示しているのです」
J1の試合と重なる事が多いので、シーズン中に多くのJ2の試合を見ることは難しい。
しかし多くのファンやメディアにとって来季の新潟は、ビッグスワンがオレンジに染まる光景を見に集まる場所となるだろう。
今シーズンのJ1、J2、ナビスコカップ、オールスターサッカー、そしてゼロックススーパーカップの総入場者数は史上最多であった。しかし、アルビレックスがJ1に昇格する来年の平均入場者数20,000人は不可能な数字でないと思う。
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