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エメルソンのMVP受賞に異議あり

2003/12/18(木)

 エメルソンが2003年のJリーグMVPを受賞すると聞いたとき、私は正直言ってびっくりしたし、がっかりもした。
 MVPはJリーグのファーストステージとセカンドステージを連覇した横浜F・マリノスの選手が受賞するものと思っていたし、私見では、中澤佑二と奥大介、久保竜彦の3人が候補であった。
 私が1人を選ぶとすれば、MVPは中澤佑二である。監督の岡田武史の言葉を借りれば、中澤はピッチの内外でチームのムードメーカーの役割を務めていた。
 私は、マリノスの選手にはMVPを受賞する資格はあるが、エメルソンにはないと考えていた。

 でもね、落ち着いて下さいよ、レッズ・ファン!
 私は、エメルソンが良い選手ではないとは一言も言ってはいない。
 もちろん、エメルソンは素晴らしい選手で、彼のスピードと決定力が勝敗を左右するのは良く知られている。純粋な才能だけを言えば、おそらくエメルソンはJリーグで最高の選手であろう。
 エメルソンはJリーグのレベルを超えた選手であると言っても過言ではないし、ヨーロッパの主要リーグでも成功できると思う。浦和が払っているのと同じくらいの金額を、ヨーロッパのクラブが彼に払おうとするかどうかは、また別の話だが。
 しかし、高額のサラリーには、チームメートやコーチ、ファンに対する責任も含まれているのである。日本の外国人選手はみんな特権的な地位を与えられてプレーしているのだから、このことは認識しておいたほうが良い。
 この点において、エメルソンは自分の価値を下げているのである。
 監督のハンス・オフトがシーズン終盤に私に語ったところによると、エメルソンが今シーズンに課せられた、練習遅刻の罰金は総額で6万ドルにもなるそうだ。

 もっとも、私にはピッチ上のエメルソンの態度のほうが気になる。
 私は、相手選手が警告を受けたり、場合によっては退場処分を受けたりするのを狙って、大ケガをしたふりをしてピッチ上に倒れ込み、のたうち回る選手が好きではない。
 危険で、敏捷な選手だから、エメルソンがしょっちゅうファールを受けているのはわかるが、芝居っ気たっぷりにレフリーをごまかそうとするケースもよくある。

 たとえば、残り4試合の時点でJ1の首位に立っていたヴェルディとのホーム戦。
 前半終了直前の時点で、レッズが2−0と楽勝ペースであったのに、エメルソンはダイブでペナルティ・キックを得ようとした。エメルソンにはイエローカードが与えられ、累積警告により、次の2試合が出場停止処分となった。
 エメルソンが欠場したのは、アウェーの清水戦と名古屋戦であった。シーズンの趨勢を決めるこの時期、レッズはどうしても必要だったエース・ストライカーを欠いたため、2試合とも敗れてしまい、優勝争いから脱落した。

 エメルソンに対して厳しすぎるかもしれないが、チームがセカンドステージで優勝するチャンスを、彼が台なしにしたのも確かだと思う。前に述べたように、高額のサラリーをもらっている外国人選手として、エメルソンはクラブやチームに対して責任を負わなければならないのである。
 これでも、MVPなのだろうか?
 1人の選手としては、もちろん、エメルソンはゲームのカギを握る選手であるが、フェアプレーも評価の対象に加えられるべきではないだろうか。
 Jリーグの選考は間違っていたと思う。日本人選手や、試合を観戦している若者にとって、エメルソンは良き模範とはならないからである。

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