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田中達也ワンマンショー

2003/11/06(木)

 21歳の誕生日を前にして、浦和レッズのストライカー、田中達也はJリーグの顔となった。
 11月27日に21歳になる田中は、浦和が鹿島アントラーズを4−0で破って感動を呼んだ、月曜日のナビスコカップ決勝戦の前後に、大会の個人賞を総なめにした。
 まず決勝戦の前日、田中はこれまでの活躍により大会のニューヒーロー賞の受賞者となった。
 決勝戦のあとにはMVPにも選出されたが、これも文句のつけようのないものであった。

 爆発的な能力を持つブラジル人ストライカー、エメルソンとコンビを組む田中は、スピード豊かで、ダイナミックな浦和の攻撃の要である。浦和の攻撃陣は、準決勝の第2戦で清水エスパルスを粉砕したが、月曜日には鹿島を相手に同じことをやってのけた。
 先制ゴールは、鹿島のゴール前で秋田豊と曽ヶ端凖の虚を突いた山瀬功治の素晴らしいジャンピング・ヘッドであったが、右サイドから田中が左足で上げた危険なクロスボールに合わせてのものだった。
 エメルソンが決めた2点目のゴールは、平川の絶妙のパスに合わせた、見ごたえ充分のシュートであった。
 後半早々のこのゴールで、実質的には勝負は終わった。私には、アントラーズに2−0から巻き返す力があるとはどうしても思えなかったからだ。

 その後、田中が3点目の鮮やかなゴールを決め、レッズの勝利を決定づけた。左サイドでボールを受けた田中は、切れ込みながらディフェンスを2人かわし、得意の右足から放ったシュートは曽ヶ端の守るゴールの隅に突き刺さった。
 このゴールは、スピード、ボール・コントロール、自信、ゴール感覚という、田中の持てる資質がすべて凝縮されたものであった。代表監督のジーコも、今年の初めには、オリンピック代表とA代表の掛け持ちはあまりさせたくないとは言っていたが、田中を早くA代表で見たいと思っていることだろう。
 この点には注目して欲しい。今の田中は絶好調だ。カメルーン戦と、来月初めに控える4か国対抗の東アジアサッカー選手権で、その持てる実力を存分に発揮するのをぜひ見てみたいと思うのだ。

 月曜日は、レッズにとって素晴らしい1日であった。ただし、監督のハンス・オフトが、クラブの社長が来シーズンは彼に監督を続けさせる意思がないことを第三者から知らされたのを理由に、辞任を表明したのは残念であった。
 田中が今シーズン飛躍的に進歩し、ブレークした代表的な選手であることが、月曜日の試合で万人の目に明らかになった。

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