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エメルソンとビスマルク、代えるべきか、代えざるべきか?

2003/11/13(木)

 週末のJリーグ、2人の監督は、明らかに異なった哲学を持っているように見えた。
 私が言っているのは、浦和のハンス・オフトとヴィッセル神戸の副島博志のことで、リーグ最終戦に出場停止処分になる危険性があった選手がこれに関わっている。

 まず、浦和から。
 ブラジル人のエース、エメルソンは、イエローカードを2枚累積した状態で、土曜日、ホームでのヴェルディ戦に臨んだ。つまり、ヴェルディ戦でもう1枚イエローカードをもらえば、すでにセカンドステージで1度出場停止処分を受けているエメルソンには2試合の出場停止処分が科されることになる。
 エメルソンは、「いかにもエメルソン」というスタイルで、5−1で勝利した浦和の先制点と2点目を決めた。しかし、2−0でリードしていたハーフタイムの直前、ヴェルディのペナルティーエリア内でペナルティーキックを得るためにダイブを試みた。
 結果は言うまでもない。エメルソンには、セカンドステージで通算6枚目のイエローカードが与えられた。そのため浦和は、エメルソンの力がもっとも必要となるリーグ戦の残り3試合のうち2試合で彼を欠くことになったのだ。
 試合後、私はオフトに、2−0になった時点で、イエローカードを防ぐためにエメルソンを代える気はなかったのかと質問した。
 オフトは、君の考え方は消極的すぎると言った。「2−0では、ゲームはまだ決まったわけじゃないし、ヴェルディが後半早々に得点して2−1となった状況は、我々にとって困難なものだった」とオランダ人の監督は言った。
「私はギャンブルを好まない。合理的ではないからだ」

 次に、土曜日の駒場スタジアムから日曜日の味の素スタジアムで行われたFC東京対ヴィッセル神戸の試合に目を転じてみよう。
 関係する選手はビスマルク。ヴェルディとアントラーズのかつてのスター選手は、ヴィッセルを降格の危機から救うためにやって来たのである。
 ビスマルクも、累積のイエローカードを2枚抱えた状態でゲームに臨んだが、ヴィッセルが0−4でリードされていた69分過ぎに、副島はビスマルクを交代させた。
 交代の理由は、すでに勝敗の決まった試合の終盤でビスマルクがイエローカードをもらって1試合の出場停止となるのを、副島が望まなかったということにつきる。
 副島の采配は興味深く、現実的であった。彼は、1−4で敗れたのは運がなかったせいだと考えたのかもしれない。

 FC東京の見事な攻撃的サッカーも讚えるべきだが、私にとってのホームチームのベストプレーヤーは、ゴールキーパーの土肥洋一であった!
 土肥は芸術的なセーブをいくつか見せた。特に、FC東京が先制点を奪うために攻勢に出ていた前半の活躍は見事であった。
 試合序盤にはシジクレイの強烈なシュートをセーブしたほか、ビスマルクのフリーキックを掌で巧妙にバーの上に弾き出した。

 もし私がヴェルディ戦のオフトの立場だったなら、2−0の時点でエメルソンを交代させて出場停止処分を逃れようとしただろう。一方、ビスマルクは、ヴィッセル神戸の主力選手として今度の週末にまたピッチに登場する。

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