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“キーパースィーパー”楢崎へ、パナディッチの応援

2003/09/28(日)

ヨーロッパの各リーグのシーズンが本格化してきた今、海外に拠点を置く日本人選手たちがニュースを賑わしている。
来月早々に行われる2つの親善試合、対チュニジア戦、そして対ルーマニア戦に、ジーコ監督は全員ではないにせよ、その選手たちの多くを呼び戻すようだ。

日本で常に興味深い話題になるのは、Jリーグのどの選手が次にヨーロッパへ行くのかということである。
ファンにはそれぞれ独自の考えがあるようだが、それには正しいとか間違っているという事はない。なぜなら我々の話題に上るほとんどの選手にはヨーロッパに渡るチャンスはないからだ。
我々がそうした選手を考える場合どうしてもフィールドプレーヤーばかり考え、ゴールキーパーの事を忘れがちだが、私は楢崎正剛こそヨーロッパで成功できると考えている。
身長185㎝、これはキーパーとして充分であろう。しかし体重76kgはやや軽すぎるように思える。もし彼が、例えばイングランドに行くとしても、熾烈なセンターフォワードとセンターバックの闘いの中でゴールを守るために、ラフで激しいペナルティボックスでの戦いを覚悟しなくてはいけない。そのためにももっと体を大きくする必要がある。

しかし、楢崎は今や、不運続きの川口能活を大きく引き離して日本のベストキーパーに育ったと思う。現在では曽ヶ端準がスターティングスポットを争うライバルである。
楢崎はペナルティエリアを支配し、川口よりも空中戦においてクロスに飛び出すタイミングに優れている。さらに、彼は勇敢で優れたシュートストッパーでもある。但し、これはほとんどのキーパーにも言えることである。ポジショニングと判断能力が大きな違いを生むのだ。

楢崎の所属する名古屋グランパスエイトは今週末を迎え、リーグ首位である。私は、金曜日にグランパスのディフェンダー、アンドレイ・パナディッチと楢崎について話をした。
この長身のクロアチア人選手は「彼には非常に安心感がある。とても良いよ」と話した。
「人柄もすごくいいしね。だからキャプテンなんだ」

パナディッチは楢崎の最大の弱点はコミュニケーション不足だと言う。ディフェンダーと協力せねばならないゴールキーパーにとって、これは致命的とも言えるものだ。
「時として、彼は寡黙すぎる。ただし、これはほとんどの日本人選手にあてはまる事だけど」彼は言う。
「何をしなければならないか、お互いに声をかけあわなきゃ。自分もチームメートも助け合わなきゃならないよ」
とは言え、全般的にはパナディッチは楢崎がヨーロッパへ移籍しても何の問題もないだろうと言う。
「彼はヨーロッパでやっていけるだけの資質は持っているよ。バルセロナやレアル・マドリードのようなチームではなく、普通のチームならね」
「彼はとても強いし、試合を読むのもうまい。特にディフェンスの上を越すようなロングボールへの対処は良いよ。まるでリベロみたいだね」
「コミュニケーションについては、これから学べるよ」

次にどの選手が海外でプレーできるかと誰かに尋ねられたら、忘れられたゴールキーパーへも思いを巡らせてみると良い。

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