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日本サッカー協会はFIFAに抗議すべき

2003/08/25(月)

日本サッカー協会(以降、協会)がナイジェリアサッカー協会に対して、水曜日に東京で行われた親善試合に来日したスーパーイーグルスの質について抗議したのは、やむを得ない事であった。
いや、協会としては、こうした国際マッチを認定する組織であるFIFAにまで抗議すべきであったかもしれない。
FIFAのモットーは「サッカーの発展のため」である。しかしこうした事はサッカーのためには百害あって一利なしである。

おそらく協会は、ナイジェリアに対してかなりの出場料を来日に際して支払っているだろう。
ただし、それは彼らがそれなりのチームを派遣すると期待しての事である。
ところが実際に来日したチームは、経験も、チームとしてのまとまりさえもないもので、試合が始まるや否や闘う意志さえないことが明白だった。
ジーコ監督は7回目の挑戦でようやく初勝利をあげ喜んでいたが、私はこの試合には何の意味もなかったと思う。
もちろん、私はジーコ監督の初勝利に対してケチをつけるつもりはない。日本代表にできる事は、目前の相手を破る事だけだからだ。

それよりも協会が直面する問題は、来月新潟で対戦するセネガルと11月に大分で対戦するカメルーン、この2つのホームゲームである。
ナイジェリア同様、これら2ヶ国のトッププレーヤー達の多くは、ヨーロッパのトップリーグでプレーしている。
しかし、所属チームでリラックスしながら練習したり、ケガの治療に専念したり、そして次のリーグ戦に備えている時に、彼らが地球を半周してまで親善試合に来てくれるのだろうか?
コンフェデレーションカップでの失望の後、ジーコ監督にはナイジェリア戦に勝たねばならないというプレッシャーがあり、そのためにベストメンバーがどうしても必要だった。

「ジーコ監督は代表チームを前進させているのか、後退させているのか?」
水曜日の試合はこの疑問に答えるものではなかったが、試合結果はジーコ監督に一息いれる時間をもたらしたのは事実だ。
対戦相手の質の低さだけが目立った水曜日の試合は、ファンを馬鹿にしたものだったように思える。ナイジェリアはベンチを埋めるだけの選手を集める事さえできなかったし、韓国の主審もGKが柳沢をエリア外で止めた、本来退場となるべき明らかなハンドさえ見逃した。

せめて、次の親善試合2試合はマシな試合が見られることを祈ろう。

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