« ナオヒロからロドリゴへ…。新旧ヒーロー交代 | トップページ | 相手を圧倒する事を学べ »

グラウのマスクは、やり過ぎ?

2003/07/24(木)

今年もまた、ジュビロ磐田のホーム・グラウンドではJリーグの歴史に残る試合が見られた。
昨シーズンは、ファーストステージの終盤に、ジュビロが5−4でガンバ大阪を破った試合があった。この試合は、サドンデスの延長戦にガンバのディフェンダー、宮本恒靖のオウン・ゴールで勝負がついたのだが、「Jリーグイヤーブック 2003」には西紀寛のゴールと記録されている。
宮本は、少しホッとするだろうとは思うが、あれは明らかに西が蹴った低い弾道のボールの方向を彼が変え、ゴールに押し込んでしまったものであった。

日曜日、こじんまりしたジュビロ磐田スタジアムにジェフユナイテッド市原を迎えての首位攻防戦は、まさにはち切れんばかりの人出であった。
試合は、結局2−2の引き分けであったが、最後の最後まで、どちらが勝ってもおかしくない試合であった。
見事なスペクタクルであり、Jリーグにとって広告効果抜群の試合だ、と私は思った。
火曜日の夜、私はスカイスポーツ・チャネルでこの試合をもう一度観た。たまたまこの試合にチャンネルを合わせた事業家が、日本のスポーツへの投資を考えていたとしたら、翌日にJリーグのマーケティングかスポンサーシップの担当部署に間違いなく連絡をとっていただろう。
そう、それくらい素晴らしい試合であった。展開が速く、華やかで、刺激的であった。
先週、私はロドリゴ・グラウの活躍ぶりについて書いたが、それに応えるように彼はジェフ戦でもまさに要領の良いゴールを決めた。
しかし、その後に起ったことに、私はなんだか嫌な気分になった。

最初、グラウはジュビロ・ブルーのユニフォームの下に着ていた、”100% Jubilo”というスローガンが胸に書かれた白のTシャツを披露しようとしているだけに見えた。
だが、そうではなく、グラウは自分が着ていたものをあちこちまさぐり続け、青いマスクを取り出した。グラウはその青のマスクをかぶり、ジェフのサポーターが集まっているゴール裏の席の前で、浮かれ始めたのである。

ファンのお行儀がさほどでもない国でこんなことをやったら、暴動になっていたかもしれない。
私には、アウェー・チームのファンがグラウにプラスチック・ボトルやコインなどを彼に投げつける姿や、一部の者がフェンスを乗り越えて彼に襲いかかろうとする姿が目に浮かんだ。
相手チームの選手からはスポーツマンシップに反する行為と無礼さゆえに、および地元の警察からはファンをいたずらに刺激する行為ゆえに、訴えが関係当局に出され、グラウは懲戒処分を受けていたかもしれないのだ。
ゴールを決めて浮かれるのはかまわない。しかし、アウェー・チームのサポーターの前でのあのような振る舞いは、やりすぎではなかっただろうか?
ジェフの監督であるイビチャ・オシムにこのことについて訊ねてみたが、オシムは気にしてはいなかった。
ただし、グラウの先制ゴールの直後、ジェフの茶野とサンドロの二人がファールを犯してイエローカードをもらっていたのは、興味深い出来事であった。
選手たちは、苛立ち、怒りを感じていたのだろうか?
もしそうなら、グラウのマスクが効果を発揮したのだろう。
個人的に、私はグラウの振る舞いは行き過ぎだと思う。
ただし、これで素晴らしいゲームの価値が落ちるわけでもない。

固定リンク | | コメント (0)

コメント

この記事へのコメントは終了しました。