« カタールも悪くない | トップページ | グラウのマスクは、やり過ぎ? »

ナオヒロからロドリゴへ…。新旧ヒーロー交代

2003/07/21(月)

ジュビロ磐田のファンの前に、“ナオヒロ”に代わる新しいヒーロが現れた。
ロドリゴ・グラウは昨シーズンのJリーグMVPで、現在ドイツのハンブルグでプレーする高原直泰に代わる今シーズンの得点源として、頭角を現したストライカーだ。
日曜日にホームで行われる首位決戦の対ジェフ市原戦を前に、グラウは12試合でPKでの4得点を含む11得点をあげている。
これはジェフの韓国人FW崔龍洙と並んでJリーグ得点ランキングのトップの成績である。

すなわち、日曜日の首位ジェフ(勝ち点26)と2位ジュビロ(勝ち点24)による試合は、ファーストステージ残り2試合を残すのみとなったリーグ戦の、二人の最も熱いストライカーの一騎打ちとも言える。
高さ、強さ、そしてパワーで(時として肘で)ディフェンスをねじ伏せ叩き潰すプレースタイルの崔に対して、どちらかと言えば得点を掠め取るのがグラウのプレースタイルだ。
今シーズンに入るまで彼は2002年3月17日のデビュー戦、対札幌戦での1点しかあげてなかった。しかしすっかり開花し、今やチームの先発メンバーの中に確固たる地位与えられている。

ジュビロのオランダ人GKアルノ・ヴァン・ズワムはグラウが脇役から主役へと浮かび上がってくるのを見てきた。
「彼は最高のタイミングで最高の場所にいたのさ。“お手軽”ゴールも多いよね」ヴァン・ズワムが言う。ここで言う“お手軽”とは“簡単”という意味である。確かに彼のゴールはジュビロの怒涛の攻撃後、敵のゴール間近であげたものが多いが、“お手軽”という言葉は決して彼の働きを否定するものではない。
「ゴール前の彼はとてもシャープだし、機会をじっくり待っているね」
ということは、この26歳のブラジル人プレーヤーはベテラン中山雅史と似通った所があるのだろうか?
「中山はよりチームのために動きまわるのに対して、グラウは瞬間を掴むんだ」

ある日、東京のオフィスで女性の同僚が、テレビでJリーグハイライトを見た際にフランチェスコ・トッティがジュビロ磐田のユニフォームを着ているのかと思ったと話した。
確かに、ブロンドの髪をヘッドバンドで留めたその外見はよく似ているが、ヤマハにはイタリア・セリエAの達人にJリーグ入りを納得させられるような財力はあるはずないと説明した。

グラウはまた、片方のシューズを脱ぎポイントを押し耳にあて、あたかも携帯電話で話しているかのようなゴールセレブレーションで知られるようになった。
この事は、出だしは悪かったものの、グラウが今や日本の生活にもすっかり馴染んだ事を証明している。

*このコラム(原文)は、7月18日に書かれたものです。

固定リンク | | コメント (0)

コメント

この記事へのコメントは終了しました。