« 小野と大久保の欠場、それぞれの事情 | トップページ | ヒデのイングランド移籍を歓迎するイナ »

昨年の日本代表は、遥か昔のことのよう

2003/06/12(木)

 1週間前はずっと昔、というサッカーの格言がある。
 もしそうなら、1年間は永遠のように思える。
 日曜日の夜、長居スタジアムから長居駅まで歩きながら、そのようなことを考えた。
 日本はアルゼンチンに1−4で完敗。試合では、1年前のワールドカップで披露してくれた気迫、プロとしての姿勢、ダイナミズムは微塵も見られなかった。

 憶えておられるだろうか。日本がチュニジアを2−0で破ってグループ首位の座を獲得し、日本サッカー史上初のセカンドラウンド進出を決めたのは、同じ長居スタジアムであった。
 あの日、森島と中田英寿のゴールで国中が歓喜の嵐に巻き込まれた。
 しかし現在では状況はうってかわって、ファンは静かに帰途につこうとしていた。私が何より驚いたのは、ファンがことさら落胆しているように見えなかったことだ。
 まるで、カンビアッソ、アイマール、サビオラらに率いられたチームが相手なら、こんな負け方をしても当然だ、とファンが予測していたようだった。
 ただし、心しておかなければならないのは、相手は事実上アルゼンチンの控えのチームであり、ディフェンダーのサミュエルやアジャラ、ゲームメーカーのベロン、レフトウィングのソリン、フォワードのクレスポとクラウディオ・ロペスが欠場していた。
 しかし日本も後半の開始から15分程度はアルゼンチンを圧倒することができた。その時間帯には不屈の秋田豊がヘディング・シュートを決めて1−2とし、前半のサビオラとサネッティの見事なゴールによる2点差を1点差に縮めた。

 サネッティのゴールは素晴らしいの一語で、両チームの実力差をまざまざと見せつけた。
 まず、アルゼンチンは日本の左サイドにいた中田英寿に殺到し、ボールを奪うと、あっさりと突破して見せた。それから、サネッティが交わしたのか、突破したのか、まるで稲本がいなかったかのような動きで突進し、サビオラにパス。
 サビオラのリターン・パスは効果抜群で、森岡を誘い出し、外側から回り込んだサネッティがノートラップで蹴り込んだボールは、楢崎も止めることができず、ゴールの上隅に突き刺さった。

 1−4の敗戦に対するジーコの対応は、次のパラグアイ戦では楢崎と中田英寿を除きチームを総入れ替えするというものだった。
 これも憂慮すべき事柄だが、ともかくパラグアイ戦がコンフェデレーションズ・カップを前にした最後の調整試合となる。
 もし日本がパラグアイ戦で良い内容を見せたとしても、ジーコは選手選考でさらに悩むことになるだろう。

固定リンク | | コメント (0)

コメント

この記事へのコメントは終了しました。