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ジーコの不平は聞きたくない

2003/06/26(木)

 日本代表の選手名がコンフェデレーションズカップの試合を見に来た観衆に発表されても、地元のファンにとってはほとんどが知らない名前であった。
 しかし、監督の名前が読み上げられると、フランス人のファンはジーコに喝采を贈った。
 もちろん、喝采は監督としてではなく、選手時代の名声に対して贈られたものであり、とくに1986年ワールドカップでのフランス対ブラジルの名勝負を讚えるものであった。
 ジーコが、選手時代の能力とワールドカップでの活躍により、世界中で尊敬されているのは確かだ。
 それゆえに、サンテティエンヌでフランスが日本を2−1で破ったあと、彼がワールドカップのもう一人のヒーロー、ミシェル・プラティニに向かって大声で文句を言う姿を見て、いたたまれない気分になった。
 ジーコには、FIFAが割り当てたレフリー、とくにニュージーランド戦のコフィ・コジア氏(ベナン)とフランス戦のマーク・シールド氏(オーストラリア)が不満であったらしい。
 いわゆるサッカーの発展途上国出身のレフリーを選ぶなんて、FIFAは国際大会で日本を軽んじている、というのがジーコの言い分だ。

 試合後、最初はプラティニを相手に、そしてメディアを相手に、ジーコは感情をあらわにした。さらに、翌日の練習後もメディアを相手に同じことを繰り返した。
 もっとも私は、ジーコがかくも怒りをあらわにしたのは負けたチームの監督がよくやる類いの負け惜しみであり、日本のファンにはあまり良い印象を与えなかったと思う。
 コジア氏は力不足であったかもしれない。さもなければ、ニュージーランド戦の32分、ダイビングをしたアレックスに2枚目のイエローカードを出してしかるべきであった。アレックスは試合早々のファールでイエローカードを1枚もらっていたので、欺瞞的行為で2枚目のイエローカードが出されていれば、退場処分となっていたのである。
 おそらく、10人になっていても、日本が弱体のニュージーランド代表に敗れることはなかっただろうが。

 フランス戦では、右からのコーナーキックの場面でジャンアラン・ブームソングが倒れ、フランスにペナルティー・キックが与えられた時、レフリーは厳しすぎると思った。
 しかし、テレビのリプレーでは、ブームソングが稲本に妨害されている姿がはっきり映し出されていた。稲本は、コーナーキックに合わせようとしていたフランス人選手の体に両腕を巻き付けていたのである。
 レフリーは適切な位置におり、日本にとって残念なことに、レフリーの判断は正解であった。
 稲本にはイエローカードが出され、ニュージーランド戦でも1枚イエローカードをもらっていたため、コロンビア戦は出場停止となってしまった。

 ジーコがレフリーについて文句を言っているのを聞いていると、悲しい気分になってしまう。
 今回のコンフェデレーションズカップの成績は、日本のスタッフにはまだまだ学ぶべきことがたくさんあることを示すものであった。

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