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再びフォワード不足に陥った日本代表

2003/04/06(日)

 4月16日、ジーコ監督の指揮のもと日本代表は4戦目を戦う。 2002年ワールドカップベスト4、韓国代表との試合がソウルで行われるのだ。(韓国のベスト4というのも未だに信じられないのだが)そして、ジーコ監督はその代表チームの選出をJリーグでプレーする選手の中から行うこととなる。
 代表チームのスケジュールが立て込む中、ジーコ監督は海外でプレーする選手を呼ぶのは中止になってしまったアメリカ遠征と、6月にフランスで行われるコンフェデレーションカップのみであると明言していた。
 従って、火曜日に対韓国代表戦のメンバーが発表される際には、対ウルグアイ戦のために帰国した海外でプレーする7人の選手達は含まれないと考えざるを得ない。
 これは、ジーコ監督にとってベストコンディションで頼れるストライカーが決定的に不足している事を意味している。
 23人のアメリカ遠征のメンバーに、フォワードはわずかに4人しか選ばれていなかった。ヨーロッパ組からは高原と鈴木、そしてJリーグからはゴン中山と黒部である。中山はウルグアイ戦を負傷のため辞退したが、土曜日の対ガンバ大阪戦ではチームに復帰した。

 私の考えでは、現在のJリーグでプレーするベストフォワードは柳沢敦だ。
 彼は、2月19日に東京・国立競技場で行われたA3マツダチャンピオンカップのジュビロ戦で受けたファールで足首と膝を負傷し、今週末ようやくチームに復帰したばかりだ。
 ジーコ監督は明らかに代表戦で充分に戦えない中山と柳沢を選ぶのだろうか?
 選ばないのであれば、誰を代わりに選ぶのだろうか?
 おそらく彼は、2000年に福岡大学から京都に入団し、めざましく上達した黒部を選ぶだろう。対ウルグアイ戦でも、この茶パツのストライカーは怯むことがなかった。韓国のホームグラウンドで対峙する日本代表に必要なものは、このような積極的な姿勢と勇気、そして選手それぞれが役目をきちんと果たす事だ。

 私が考える韓国戦でのフォワードは、まず横浜F・マリノスの久保竜彦である。
 彼は強く、攻撃的で、そして空中戦でもパワフルで恐れを知らない。高原や柳沢のように、ボールに絡んでいなくても、彼の疲れを知らない走りはピッチを広くカバーする。そして他の選手のためにスペースを確保しチャンスを作るのだ。
 私は今でも、久保がフィリップ・トルシエ率いるワールドカップ日本代表に選出されなかったのは不運だったと思っている。経験の割に荒削りなところはあるが、彼には意外性がある。
 久保については、誰も次に何が起こるのか想像がつかない。そして、久保自身が何をするのかわからないという事は、守備陣にはなおさら想像がつかないだろう。
 彼は何と言っても爆発的なプレーヤーであり、私の中では韓国戦のフォワード第一候補である。そして、黒部が入るだろう。また、土曜日のレイソル戦で問題がなければ、私は柳沢も選ぶだろう。
 しかし、ジーコ監督にはそれほど選択肢は残っていないだろう。そう思いませんか?
 おそらくは、4−3−2−1のように1トップ、小笠原とアレックスが久保の後ろに、そして3人のボランチを4バックの前に置く陣形が答えになるだろう。

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