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ジーコの課題は解決されるか?

2003/03/27(木)

 ジーコ監督の日本代表がまもなく3戦目を迎えるが、このブラジル人監督の課題はまだ何も解決されてはいない。
 ワールドカップの伝説であるペレから、「ジーコにはブラジル代表チームでの経験があるし、サッカーの知識も豊富だから監督としても成功する」と御託宣を受けても、私にはまだ信じられないのだ。
 ジーコが指揮する日本代表は準備不足で、戦略や戦術的規律が欠如していたことは、1−1で引き分けたジャマイカ戦、2−0で敗れたアルゼンチン戦、これまでの2戦を見れば明らかであった。
 金曜日に東京の国立競技場で行われるウルグアイとの親善試合に向けた強化練習において、ジーコは、自身が選んだ4−4−2のフォーメーションから、直近の2人の前任者である、フィリップ・トルシエと岡田武史が好んでいた3−5−2に変える可能性があると語っている。
 先日の東京での記者会見では、選手たちが4バックになじめないのなら3バックに変えてもいいと述べた。
 明らかにジーコは、今の段階になって自身の方針を変更するつもりだ。JFA(日本サッカー協会)の川淵三郎会長がジーコを代表監督に任命した主な理由を、鹿島アントラーズで長い経験があり、日本のサッカーや日本の選手を熟知しているからとしていたにもかかわらず、だ。

 日本は中盤が強く、ディフェンダーには身体的に頑強というよりは機動性に富み、多彩な動きができる選手が揃っているので、私には3−5−2がより適したシステムに感じられる。
 ジーコが黄金の4人--中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一--を中盤で使いたいと思っているのなら、中盤を5人にした方がやり方はもっと簡単になる。その場合、この4人にプラスされるのは中田浩二であろう。中田浩二のディフェンス能力によりチームのバランスがずいぶんと良くなるからだ。
 中村は左サイド。中田英寿はパルマでも良く機能している右サイドに配置するのだろう。小野は、2トップの後ろの中央の位置。この2トップは高原と鈴木が有力で、黒部が途中出場で初キャップを獲得するかもしれない。
 稲本と中田浩二は中盤の中央でディフェンスの安定に務めるが、2人ともチャンスがあれば攻撃に参加することもできる。
 ディフェンス陣は、ジーコが3バックを採用するとすれば、右に森岡、中央に宮本を配し、左は秋田(あるいは服部)となるだろう。
 4バックの場合は、中西、秋田、宮本(あるいは森岡)、服部の並びが考えられるが、私としては、相馬がレフトバックに戻って欲しい。A3マツダ・チャンピオンズカップをご覧になった方は、相馬の方が服部よりはるかに調子が良いことがお分かりになっただろう。相馬なら、攻撃参加も多くなりそうだ。

 やはり、3−5−2のフォーメーションが日本チームには合っているように思える。4−4−2に適した、オーソドックスなフルバックがどうしても見当たらないからだ。
 ただし私は、ジーコはまだしばらくは4−4−2を試すだろうと考えている。
 ウルグアイ戦のフォーメーションがどのようなものであれ、ジーコは素晴らしい試合を提供しなければならないし、初勝利も必要であろう。
 我々がすべきことは、ジーコ・ジャパンがどちらの方向に進んでいるのかを見定めることである。
 前進なのか、後退なのかを。

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