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静かにジュビロの熱いポストを手にした柳下監督

2003/02/16(日)

 サッカーの監督とは実にさまざまである。
 ある者は、例えばフィリップ・トルシエのように、有名でいつもスポットライトを浴び、常に人の噂になる。
 またある者は無名、そしてなかなか自分をさらけ出そうとしない。しかしチームの事はきちんと把握している。まるでサラリーマンのような鈴木政一氏がそうであった。
 鈴木監督はあまりにも知られていなかったため、ジュビロ磐田が完全優勝を遂げ、監督を辞任した時でさえ、日本サッカー界を揺るがすようなニュースにはならなかった。
 そして大騒ぎされる事もなく、鳴り物入りでもなく、鈴木監督の下でヘッドコーチとして監督をアシストしてきた柳下正明氏がJリーグのチャンピオンチームの監督に昇進した。

 金曜日の夜、東京で開かれた4チームにより争われる『A3マツダチャンピオンズカップ』の監督の公式記者会見に出席した柳下氏は、マスコミの注目というものを初めて味わったことだろう。
 彼は43歳と、まだ若い。しかしチームでの経験は豊富である。
 1993年以来、彼はコーチングスタッフとしてチームに在籍し、サテライトチーム、シニアチーム、そしてユースチームを指導してきた。したがって彼以上にジュビロの選手達を熟知している人物などいないだろう。
 彼は、ジュビロをファースト・セカンドステージ完全制覇に導いた攻撃的なプレーを踏襲する事を断言した。また彼は、高原直泰の代役を勤められる選手などいないと言うことを素直に認められるほどに経験豊かである。
 昨シーズン、高原は27試合で26ゴールを挙げ、JリーグMVPと得点王に輝いた。
 その彼がドイツ北部のハンブルガーSVに移籍した事は驚くことではないが、彼の抜けた穴をジュビロが補強しなかった事は驚きであった。

「それは高原の抜けた穴を埋める事ができないからですよ」柳下監督は金曜日にそう語った。
 ベテランストライカー中山雅史についても同じだと、新監督は言う。
「チームには、他にも1人の選手を補強しても穴を埋められない選手が大勢います。だからこそ、高原の抜けた穴は個人ではなくチームで埋めるのです」

 柳下監督は、『A3マツダチャンピオンズカップ』で中山とコンビを組む可能性のある選手を2人あげた。
 先シーズン9試合でたった1ゴールしか決められなかったブラジル人、ロドリーゴ・グラウ、もしくは弱冠二十歳、鹿島アントラーズの柳沢敦と同じ富山第一高校出身で、ジュビロではまだ1試合しか出場していない西野泰正である。
 西野は183センチと身長が高く、また体重79キロとがっしりしている。そして、オリンピックレベルにはすでに達している。
 もう1人の若きプレーヤー、前田遼一もまた中山とコンビを組むスターターの可能性がある。柳下新監督は、どのコンビがポスト高原時代のベストコンビネーションなのか、誰にもまして興味深く思っていることだろう。

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