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コ・ジョンスという名のギャンブル

2003/02/27(木)

 京都パープルサンガが新たに獲得した韓国人選手、コ・ジョンス(高宗秀)は、日曜日にジュビロ磐田と戦うゼロックス・スーパーカップは規定により出場が許されていないのだが、どうやら新シーズンのリーグ戦も当初は欠場するようだ。
 京都のドイツ人監督ゲルト・エンゲルスによれば、コの体調はさほど良くなく、鹿児島のキャンプでは新たなチーム・メートに追いつくのに苦労しているようである。
 ヒザの大けがによって選手生活を左右されてきた24歳のゲームメーカーは、オランダのクラブPSVアイントホーフェンに移籍した、2002年ワールドカップのヒーロー、パク・チソンの穴を埋める選手としてやって来た。
 しかし京都のファンは、かつての水原ブルーウィングスのスターがトップチームでポジション争いをできる状態に戻るまでには、数週間余分に待たなければならないようだ。
「彼はまだ、体力面を強化しなければならない。ヒザの具合が大丈夫だといいんだけどね」とエンゲルス。彼が指揮するチームは、前のシーズンの天皇杯で優勝し、東京の国立競技場でリーグ王者のジュビロ磐田とスーパーカップを争う資格を得た。
「数ヵ月練習しないまま京都に来たようだし、体重も少し多めかな。
 「でも、まだそれほどの年でもないし、すぐに復調して、強靱さ、パワーも戻るだろう」

 コは、韓国の中村俊輔とも言える選手である。左足のキックが素晴らしく、コーナーキックとフリーキックが危険で、女性からの支持も高い。
 途中出場の2試合を含め、コは19歳にして1998年のワールドカップで韓国代表が戦った3試合全てに出場したが、昨年の大会ではヒザの故障のためにオランダ人監督フース・ヒディンクが指揮するチームには招集されなかった。
 エンゲルスはコの実力については熟知している。
 「良い選手だ。それは間違いない」と語る。
 「左足のタッチは素晴らしいし、シュートも打てる。それに、アイデアも良い。
 「古いタイプのゲームメーカーだが、うちのチームではもっと動いて、走り回る必要がある。練習は一生懸命やっているし、うちでは攻撃しかしない選手はいらないということもわかっているんだろうね」

 京都の開幕戦は、3月23日にホームでガンバ大阪を迎え撃つ関西ダービーだが、その後リーグ戦は代表チームのアメリカ遠征のため中断する。リーグ戦が再開される4月初旬にはコの準備も整っている、というのがエンゲルスの希望である。
 コが1年契約で受け取ったと報道された80万ドルという数字は的外れで、実際の数字ははるかに少ない、とエンゲルスは強調した。
 しかし、遠い将来の見通しがまったく見えない選手に多額の支払いをするのは、京都にとってはやはり危険なギャンブルであるように思える。

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