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2003年2月

コ・ジョンスという名のギャンブル

2003/02/27(木)

 京都パープルサンガが新たに獲得した韓国人選手、コ・ジョンス(高宗秀)は、日曜日にジュビロ磐田と戦うゼロックス・スーパーカップは規定により出場が許されていないのだが、どうやら新シーズンのリーグ戦も当初は欠場するようだ。
 京都のドイツ人監督ゲルト・エンゲルスによれば、コの体調はさほど良くなく、鹿児島のキャンプでは新たなチーム・メートに追いつくのに苦労しているようである。
 ヒザの大けがによって選手生活を左右されてきた24歳のゲームメーカーは、オランダのクラブPSVアイントホーフェンに移籍した、2002年ワールドカップのヒーロー、パク・チソンの穴を埋める選手としてやって来た。
 しかし京都のファンは、かつての水原ブルーウィングスのスターがトップチームでポジション争いをできる状態に戻るまでには、数週間余分に待たなければならないようだ。
「彼はまだ、体力面を強化しなければならない。ヒザの具合が大丈夫だといいんだけどね」とエンゲルス。彼が指揮するチームは、前のシーズンの天皇杯で優勝し、東京の国立競技場でリーグ王者のジュビロ磐田とスーパーカップを争う資格を得た。
「数ヵ月練習しないまま京都に来たようだし、体重も少し多めかな。
 「でも、まだそれほどの年でもないし、すぐに復調して、強靱さ、パワーも戻るだろう」

 コは、韓国の中村俊輔とも言える選手である。左足のキックが素晴らしく、コーナーキックとフリーキックが危険で、女性からの支持も高い。
 途中出場の2試合を含め、コは19歳にして1998年のワールドカップで韓国代表が戦った3試合全てに出場したが、昨年の大会ではヒザの故障のためにオランダ人監督フース・ヒディンクが指揮するチームには招集されなかった。
 エンゲルスはコの実力については熟知している。
 「良い選手だ。それは間違いない」と語る。
 「左足のタッチは素晴らしいし、シュートも打てる。それに、アイデアも良い。
 「古いタイプのゲームメーカーだが、うちのチームではもっと動いて、走り回る必要がある。練習は一生懸命やっているし、うちでは攻撃しかしない選手はいらないということもわかっているんだろうね」

 京都の開幕戦は、3月23日にホームでガンバ大阪を迎え撃つ関西ダービーだが、その後リーグ戦は代表チームのアメリカ遠征のため中断する。リーグ戦が再開される4月初旬にはコの準備も整っている、というのがエンゲルスの希望である。
 コが1年契約で受け取ったと報道された80万ドルという数字は的外れで、実際の数字ははるかに少ない、とエンゲルスは強調した。
 しかし、遠い将来の見通しがまったく見えない選手に多額の支払いをするのは、京都にとってはやはり危険なギャンブルであるように思える。

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ドゥンガの警鐘

2003/02/23(日)

 ジュビロ磐田のテクニカルアドバイザーで、元キャプテンのドゥンガは不調のチームが3月21日のJリーグシーズン開幕までに復調することを確信している。
 しかし、彼はプレーヤー達に今シーズンタイトルを守る事は、昨シーズンの両ステージ完全制覇のように簡単にはいかないと警告した。

 柳下正明新監督の指揮下のジュビロは、ここまで不本意な成績に終わっている東アジア初のクラブ・トーナメント「A3マツダチャンピオンズカップ」を土曜日に東京の国立競技場で締めくくる。
 先週日曜日の韓国、城南一和との初戦を0−2で落とし、続く水曜日にはライバル鹿島アントラーズに同じく0−2で敗れた。
 鹿島は土曜日の対城南戦で、引き分けでタイトルと40万ドルの優勝賞金を手にする事ができる一方、ジュビロはプライドを賭けて中国の大連実徳と対戦する。

 1994年ワールドカップ優勝ブラジルのチームキャプテンだったドゥンガは言う。「この最終戦を勝つ事は非常に大事だ。勝つ事によって、選手達が自信を取り戻すだけでなく、コーチングスタッフやサポーター達も同時に自信を取り戻すことができるからね」
「選手達が日々のトレーニングでやっている事を何とかピッチで見せてもらいたい。特に20〜25mの距離からのシュートをね。それにゲームのリズムを変える事も必要だ」
 ジュビロの躓きについてドゥンガは、「波に乗るのに2・3試合かかる事は別に珍しい事じゃない。ただ、すべての試合、練習でレベルは確実に上がっていると思うよ」と語った。
「Jリーグのシーズンが始まる頃にはチームも強さを取り戻しているはずだ。ただ他のチームもうちとの試合ではもっとアグレッシブ且つ攻撃的にくるだろうから決して簡単にはいかないと思うよ」
「鹿島との試合では、最初の試合より多くの良いクロスを上げていたし、後半ではスピードも上がり、試合のテンポを変える事もできていたからね」
「しかしチームはもっとバランスが必要だね。高原はもういないし、中山や名波は鹿島戦ではプレーしなかった。若い選手達にはチームプレーや連係にまだまだ時間が必要だ」

 高原がドイツ、ハンブルグに去った今、柳下監督はマツダチャンピオンズカップの両試合で西紀寛をトップとして起用した。しかしドゥンガは、通常は右ウィングの西がジュビロの得点力のカギになる事はないと感じている。
「西にとってゴールを背にプレーするのは難しかったようだ。彼はゴールを向いた方が彼のスピード、ドリブル力、そして得点力が活きるだろう」

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キャプテン浩二、変身中

2003/02/20(木)

 中田浩二は、その短いキャリアのなかでピッチ上で多くのことを成し遂げてきた。
 中田はまだ23歳であるが、これまで1999年ナイジェリアで開催されたFIFAワールド・ユース選手権、2000年のシドニー・オリンピック、2002年のワールドカップで日本の代表となった。
 クラブ・レベルでは、帝京高校から入団した鹿島アントラーズで、さまざまな国内タイトルを手にしてきた。
 現在開催されているA3マツダ・チャンピオンズカップで、中田のキャリアはさらにレベルアップした。というのも、鹿島のブラジル人監督、トニーニョ・セレーゾが、チームの緒戦となった先週土曜日の大連実徳戦で中田をキャプテンに指名したからだ。

 アントラーズが見事なスタイルを見せて3-1で勝利した試合のあと、自分は中田が子供から大人の男に成長するのを2000年の監督就任以来ずっと見守ってきた、とトニーニョは語った。
 トニーニョによれば、中田をキャプテンに指名したのは、より大きな自信と責任を持たせるためであるとともに、監督が信頼しているのだということを彼にわからせるためでもあった。
 守備的ミッドフィールダーという鹿島での中田のポジションは、キャプテンとして理想的である。守備、中盤、攻撃のあらゆるプレーに目を配ることができるし、戦術、戦略の中心にいるからだ。
 トニーニョは中田のゲームでの「広い視野と深い洞察力」は大いに評価しているが、キャプテンとなるためにはまだ成長しなければならないと感じている。
 それは、なぜか?
 あまりもシャイだ、とトニーニョは言った。これは月曜日、西が丘競技場での練習後にトニーニョと話したときのことである。
「キャプテンというものは活発に話をして、チームメートを鼓舞しなければならない」
 トニーニョによれば、土曜日まで開催される今回のA3大会では中田は引き続きキャプテンを務めるそうだが、これは今シーズンのJリーグでも中田がキャプテンとなる可能性が大きいことを示唆するものである。
 昨シーズンは本田泰人がキャプテンを務め、もう一人のベテラン秋田豊が補佐をしていた。本田がケガをしたときには、トニーニョは将来を見据えたかのようにキャプテンの腕章を秋田ではなく、中田に手渡していた。

 中田は素晴らしい実績を残し、日本でも屈指の万能プレーヤーに成長した。
 タックルもパスも、ゴールを入れることもできるし、試合の読みも鋭い。フィリップ・トルシエのもとではスリーバックの左サイドで起用されて多くを学び、今では国際的なレベルでも豊富な経験を持つようになった。
 中田がシーズンを通じてキャプテンを務めるかどうかは、まだわからない。
 トニーニョは中田を近くから見守り、リーダーとしてチームメートにズバズバと指示を送るように中田を指導するだろう。
 もっとも、先週の土曜日はキャプテン浩二としてはなかなかのスタートであった。

 この早い時期に他に目立った選手といえば、中田とともに鹿島の中盤の機関室を担当した青木剛がいる。
 青木はかなりの選手になると思う。長身で、強靱で、ボール扱いにも自信を持っているし、ゲームを成熟した目で見ている。ボールを奪ったときには楽々と前線に駆け上がるし、画家が絵筆を持ってキャンバスに向かい合っている姿を連想させる芸術的なパスも繰り出す。
 中田と青木が中盤でダイナミックなコンビ・プレーを見せれば、鹿島の今シーズンがエキサイティングなものになることは約束されたようなものである。

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静かにジュビロの熱いポストを手にした柳下監督

2003/02/16(日)

 サッカーの監督とは実にさまざまである。
 ある者は、例えばフィリップ・トルシエのように、有名でいつもスポットライトを浴び、常に人の噂になる。
 またある者は無名、そしてなかなか自分をさらけ出そうとしない。しかしチームの事はきちんと把握している。まるでサラリーマンのような鈴木政一氏がそうであった。
 鈴木監督はあまりにも知られていなかったため、ジュビロ磐田が完全優勝を遂げ、監督を辞任した時でさえ、日本サッカー界を揺るがすようなニュースにはならなかった。
 そして大騒ぎされる事もなく、鳴り物入りでもなく、鈴木監督の下でヘッドコーチとして監督をアシストしてきた柳下正明氏がJリーグのチャンピオンチームの監督に昇進した。

 金曜日の夜、東京で開かれた4チームにより争われる『A3マツダチャンピオンズカップ』の監督の公式記者会見に出席した柳下氏は、マスコミの注目というものを初めて味わったことだろう。
 彼は43歳と、まだ若い。しかしチームでの経験は豊富である。
 1993年以来、彼はコーチングスタッフとしてチームに在籍し、サテライトチーム、シニアチーム、そしてユースチームを指導してきた。したがって彼以上にジュビロの選手達を熟知している人物などいないだろう。
 彼は、ジュビロをファースト・セカンドステージ完全制覇に導いた攻撃的なプレーを踏襲する事を断言した。また彼は、高原直泰の代役を勤められる選手などいないと言うことを素直に認められるほどに経験豊かである。
 昨シーズン、高原は27試合で26ゴールを挙げ、JリーグMVPと得点王に輝いた。
 その彼がドイツ北部のハンブルガーSVに移籍した事は驚くことではないが、彼の抜けた穴をジュビロが補強しなかった事は驚きであった。

「それは高原の抜けた穴を埋める事ができないからですよ」柳下監督は金曜日にそう語った。
 ベテランストライカー中山雅史についても同じだと、新監督は言う。
「チームには、他にも1人の選手を補強しても穴を埋められない選手が大勢います。だからこそ、高原の抜けた穴は個人ではなくチームで埋めるのです」

 柳下監督は、『A3マツダチャンピオンズカップ』で中山とコンビを組む可能性のある選手を2人あげた。
 先シーズン9試合でたった1ゴールしか決められなかったブラジル人、ロドリーゴ・グラウ、もしくは弱冠二十歳、鹿島アントラーズの柳沢敦と同じ富山第一高校出身で、ジュビロではまだ1試合しか出場していない西野泰正である。
 西野は183センチと身長が高く、また体重79キロとがっしりしている。そして、オリンピックレベルにはすでに達している。
 もう1人の若きプレーヤー、前田遼一もまた中山とコンビを組むスターターの可能性がある。柳下新監督は、どのコンビがポスト高原時代のベストコンビネーションなのか、誰にもまして興味深く思っていることだろう。

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ジェフ飛躍のカギを握る男、望月

2003/02/13(木)

 中西永輔にはできた。名良橋晃にもできた。そして、秋田豊にもできた。
 何ができたのか、とお思いだろうか?
 答えはもちろん、代表スタメンへの復帰である。現在の日本代表はジーコ監督が率いているが、ジーコの前任者であるフィリップ・トルシエの時代には、これらの選手は長らく代表から離れていた。
 ジェフユナイテッド市原の社長である岡健太郎氏によれば、ジェフが今年獲得した望月重良もこの再招集の流れに加わるかもしれない。

 ヴィッセル神戸からジェフに移籍した望月は、1997年から2001年にかけて日本代表戦15試合に出場し、ゴールはわずか1。
 しかし、この1ゴールはとても重要なゴールであった。2000年の10月、レバノンのベイルートで開催されたアジア・カップの決勝、日本がサウジアラビアを破った試合の決勝ゴールなのである。
 29歳のミッドフィールダーには代表チーム入りのチャンスがまだあるのかと尋ねると、岡氏はこう答えた。「あります。望月には再び代表選手になれる可能性があると思います。彼はとても魅力的なプレーをしますからね。
「ジェフで良いプレーをすれば、ジーコは代表メンバーに選ぶでしょう。今シーズン、そうなる可能性が高いと私は思っています」

 1996年から2000年まで名古屋グランパスエイトでプレーした望月は、京都パープルサンガに短期間在籍した後、この冬ジェフが獲得した大物移籍選手の1人となった。もう1人は、韓国の水原三星ブルーウィングスからやって来たブラジル人ミッドフィールダー、サンドロである。
 新監督も豊富な経験をもつボスニア人イビツァ・オシムに決まり、クラブのトップである岡氏は、今年のジェフは1993年のJリーグ発足メンバーとなって以来初の優勝を飾ってもおかしくないと感じている。
「新監督はとても有名で優秀な人です。望月、サンドロをはじめとして新メンバーも揃っているので、今年は昨年よりレベルが上がったと思っています」と岡氏は語る。
 「今シーズンはぜひとも優勝したいですし、その可能性は高いでしょう」

 確かに、ジェフの攻撃陣はかなり強力だ。
 大柄の韓国人フォーワード、チェ・ヨンスが3年目のシーズンを迎え、彼らしい積極果敢さでチームを引っ張ってゆく。
 新監督のオシムはチェをポスト役として前線に一人で張り付かせ、後ろから大柴克友とサンドロがサポートする形をとるだろう。
 村井慎二を左ウィング、羽生直剛を右ウィングに配置すれば、強力なフォワード・ラインとなるはずだ。
 望月と阿部勇樹は中盤で安定した守備力を供給し、その背後には、ユーティリティー・プレーヤーの中西やスロベニア代表のゼリコ・ミリノビッチらが形成する3バックが控えている。
 岡氏は、今年はジェフ大飛躍の年になると感じているのだろう。少なくとも、Jリーグに加入して以来もっともエキサイティングで面白いシーズンになるのは間違いなさそうだ。

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コンフェデレーションカップは本当にミッキーマウスカップ?

2003/02/10(月)

2003年FIFAコンフェデレーションカップの組み合わせ抽選が水曜日にフランスで行われる。
この日、日本は彼らの命運、すなわち6月にフランスで行われる8チームによるコンフェデレーションカップのファーストラウンドの対戦相手3チームを知る事になる。
しかし、サッカー関係者の中にはこの抽選どころか、大会自体を楽しみにしていない人たちも少なくない。彼らにしてみれば、こうした大会が多すぎるとさえ感じているのだ。

大会の批判者、すなわちFIFAの各6大陸チャンピオン国及び、ワールドカップ優勝のブラジル、そしてゲスト国トルコは大会自体を廃止したいと考えている。
これらの中にはアーセナル監督、アーセン・ベンゲルとチームのフランス人スター、ロベール・ピレスも含まれる。
「ドイツ、イタリア、そしてスペインはこの“ミッキーマウス”カップの出場を拒否しました」今週、ベンゲルはそう語った。
「フランスはニュージーランドと対戦します!これには興奮しますよ!」皮肉タップリに彼はそう付け加えた。(2月12日まで抽選は行われないので、事実とは異なる)
韓国と日本で行われた2001年コンフェデレーションカップのMVP、ピレスは大会の開催時期について非常に批判的である。
ヨーロッパ各リーグのシーズンが終了して5週間後に大会を行うというのは、選手達のコンディションも良くないし、怪我の恐れが非常に高いとピレスは言う。

2001年の日本でブラジル、カメルーン、カナダ、オーストラリアそしてフランスが対戦した大会は、私自身とても楽しめたとはいえ、ベンゲル監督の意見には全く同感である。
大会が多すぎるのだ。そして選手への負担も大きすぎるのだ。
4年に一度、選手達はワールドカップのために大事なオフが削られてしまう。そしてヨーロピアン・チャンピオンシップもまた然りだ。
すなわち4年のうち2年、夏のオフシーズンにはトップクラスの国際大会が行われ、残りの2年しか選手達は、いやファン達も休息する暇がない。
コンフェデレーションカップが2年に1度行われる事によって、ただでさえ過密なスケジュールがさらに混み合う事になる。
例えば、2000年にはヨーロピアン・チャンピオンシップ、2001年コンフェデレーションカップ、2002年ワールドカップ、2003年コンフェデレーションカップ、2004年ヨーロピアン・チャンピオンシップ(ポルトガル)、2005年コンフェデレーションカップ(ドイツ)、そして2006年ワールドカップ・ドイツ大会といった具合である。
あまりにも馬鹿げているとしか言えない。

今年の大会では、ヨーロッパからフランス、トルコ、南米からはブラジルとコロンビア、アフリカからカメルーン、北中米カリブ地区からはアメリカ、オセアニアからニュージーランド、そしてアジアからはかつてトルシエに率いられ、レバノンで行われた2000年アジアカップで優勝した日本の計8チームが出場する。
これらのチームは4チームずつ2組に分けられ、今回は特にFIFAは南米とヨーロッパはそれぞれ違うグループにする事を決定している。
すなわち、ブラジルとトルコが一つのグループ、そしてフランスとコロンビアがもう一つのグループに入るということである。
もしジーコジャパンがブラジル、トルコ、アメリカのグループに入ったとしたら、かなりの苦戦を強いられる事になるだろう。勝利を挙げるというより、これらの3戦のうちひとつでも引き分ける事ができたらラッキーだと私は思う。一方、フランス、コロンビア、ニュージーランドのグループに入ったなら、上位2チームに残りセミファイナルに進む事も十分可能だと思う。しかし現在のFIFAランキングでは、日本より下位にいるのはニュージーランドだけで、どちらのグループに入ったとしても苦戦する事は間違いないだろう。
ピレスは出場したくない。ベンゲルも彼の大事なスターたちを出場させたくない。
FIFAはもう少し批判に耳を傾けるべきであろう。

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ガンバへの期待と不安

2003/02/06(木)

 シーズン開始まで7週間もあるこの時期には早すぎるかもしれないが、2003年度のJリーグ総合優勝チームがどこになるか、私の予想をここに記しておきたいと思う。
 いや、やっぱりやめておこうか…。
 こっそり言うと、私の優勝予想は、ガンバ大阪なのだ!

  はいはい、わかります。ステージ優勝もしたことないチームが総合優勝なんてするか、というご意見でしょう。じゃあ、総合優勝は忘れて下さい。
 でも、私は昨シーズンのガンバには好印象を抱いていたし、西野朗監督のもと、今年はさらに良くなると思っている。
 正直言って、昨シーズンにタイトルを獲っていても少しもおかしくはなかった。実際、ファースト・ステージは獲れていた。そうなれば、総合優勝のチャンスも50パーセントはあったわけだ。

  私は、Jリーグの歴史でも最高の試合を観戦した数千の観客の一人であった。
 その試合、ガンバは残り8分まで4-2で磐田をリードしていたが、サドンデスの延長に持ち込まれ、宮本の不運なオウン・ゴールで5-4で敗れた。
 もしガンバが90分で勝利を決めていたら、勢いとやる気が備わり、おそらくファースト・ステージで優勝していただろう、と今でも思っている。

  昨シーズンの終了後、ガンバは3人の外国人選手のうち2人を入れ替えたが、ブラジルのパルメイラスからフランシスコ(チキ)・アルセを獲得したのは大いに評価したい。
 私は、アルセはスーパー・プレーヤーだと思っている。最初はセットプレーの専門家として注目されたが、彼は他にも素晴らしい点をいくつも持っている選手である。
 アルセの獲得により、ガンバはサイドが強化されることになる。西野監督の3-5-2フォーメーションでは、31歳のアルセはおそらく森岡に代わり右サイドに入るだろう。左サイドにはスタイリッシュな新井場もいるので、ペナルティー・ボックスで待ち受ける、ガンバの「でこぼこコンビ」の2トップ、吉原とマグロンにはクロス・ボールが多く供給されるようになるだろう。

  マルセリーニョ・カリオカはシーズンの後半は交替選手として使われ、途中出場で右サイドに入って良い働きをしていたが、解雇は仕方ないだろう。外国人選手をトップ・チームでずっと使うわけにはいかないのなら、それはお金の無駄にほかならないからだ。
 ただし、ガンバがファビーニョとも契約を更新しなかったのは、少し驚きだった。中盤でのファビーニョと遠藤のコンビを私は高く評価していたからだ。
 ガンバの二人目の新外国人選手、マルクス・アウレリオ・ガレアーノはブラジル出身で、職人肌の30歳。直前はボタフォゴに在籍していた。
 もしガレアーノがしっかりとした仕事をしてくれれば、ガンバはとても強いチームになるかもしれない。
 山口、宮本、木場が守備を固め、現状の評価以上に高い実力を持つ二川がツー・トップの後ろでプレーするとすれば、ガンバにとってタイトルは手の届くところにある。
 アジア大会のヒーロー、中山でもポジションが見つけられないほどである。

  問題は、「自分たちは優勝できるんだと信じることができるか?」である。
 昨シーズン、ガンバがジュビロを4-2でリードしていたときにも、心理的な壁があるように思えた。ガンバの選手たちは、実際に勝てるのかどうか、半信半疑のように見え、この弱さにジュビロはお馴染の抜け目のないスタイルでつけ込んだのである。
 もちろん、ジュビロもアントラーズも、優勝候補から外すわけにはいかない。
 浦和レッズも、エメルソンとエジムンドのコンビを擁して台風の目となるかもしれないし、岡田武史が指揮を執り、フォワードに久保、右サイドにカフー(シーズン途中に移籍)が入る横浜F・マリノスも怖い存在である。
 名古屋グランパスは降格したサンフレッチェから藤本を獲得したのが大きく、ベルデニクの監督2年目の今年は、安定した実力を発揮するかもしれない。

  しかし、注目はガンバ大阪である!
 読者の皆さん、最初にガンバ大阪に注目したコラムをどこで読んだか、お忘れなきように…。

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アマラオ最後のシーズンに備えるFC東京

2003/02/02(日)

 終わり良ければ全て良しと言う。
 アマラオのFC東京での長く輝いたサッカー人生も来シーズンで終わりを告げるようだ。
 36歳のブラジル人CFは、まだチーム名が東京ガスだった1992年からプレーしてきた。
 FC東京がJリーグに参加した1999年、アマラオの得点力はチームを最初の挑戦でJ1昇格に導き、以来FC東京はJ1で善戦してきた。

 先シーズン、アマラオは29試合で15ゴールを挙げた。彼の年齢でのこの成績は、チームとしては無視するわけにはいかなかった。
 クラブの常務取締役、村林氏は今週こう語った。
「アマラオはFC東京にとって、特別な人であり、また特別な選手でした。彼のような人には2度と会えないと思います」
「FC東京は創立からまだ5年ですが、アマラオはすでに10年以上もこのチームでプレーしてきたのです。しかし、彼もすでに37歳ですし、誰もが彼のピークが去ったとわかっています」

 調布の東京スタジアム(現・味の素スタジアム)でのアマラオの人気は絶大だ。
 ファンは彼を「東京のキング」と呼び、スタジアムには「キング・アマラオ・スタジアム」との横断幕が掛けられている。
 この事がFC東京をして彼に2003年の新しい契約を提示した大きな理由であり、また村林氏をはじめ、チームスッタフが彼のために特別な1年にしようとする理由でもある。
「我々はもっと多くのアマラオグッズを企画し、また彼の背番号11を特別企画に使っていきたいと思います」そう村林氏は語った。
「例えば、東京スタジアムの11番ゲートは“アマラオ・ゲート”、そして全ての11番席を“アマラオ・シート”と呼ぶ予定です」

 FC東京は横浜Fマリノス(日産)、浦和レッズ(三菱)、そして名古屋グランパスエイト(トヨタ)などと比較して最も低予算のチームの一つだが、ビジネスの観点から言うと、最も健全経営のチームの一つでもある。
 チームは来期も原博実監督のもと、アマラオ、攻撃的MFケリー、そしてDFジャーンと同じ外国人選手で更なる成長を目指して戦う。
 昨シーズン、チームに欠けていた左サイドMFとしてジュビロ磐田から獲得した金沢浄は、チームにバランスをもたらすはずだ。
 右サイドには、オリンピック代表候補の石川がマリノスに移籍した佐藤由紀彦に代わって完全移籍する見込みだ。
 その佐藤由紀彦が同じ右サイドに入るであろう、ブラジルワールドカップ体表、カフーの獲得をどう思っているのかはまた別の問題である。
 また一方のヴェルディはマリノスが田中隼磨をレンタルではなく完全移籍に同意してくれる事を望んでいる。

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