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爽やかさ溢れる朴智星

2002/12/08(日)

 ワールドカップの喧騒もおさまった頃、京都パープルサンガのドイツ人監督ゲルト・エンゲルスは韓国人FW朴智星の態度を褒めていた。
 ワールドカップ以来一躍、朴にヨーロッパからの注目が集まっていたとエンゲルスは語った。
 しかし朴は、日本を離れて海外でプレーしたいというような話は周囲の人々に一言もしていなかった。
 この青年の爽やかな態度はエンゲルスの心を打った。

 今、朴はオランダ一部リーグのPSVアイントホーフェンで、元ワールドカップ韓国代表監督フース・ヒディンクのもとで再びプレーするチャンスにある。
 しかし彼は即決することなく時間をかけて考えているようだ。エンゲルスは、朴が新たに2年契約を結んで京都に残る事を望んでいる。
「彼は京都が気に入ってるようだね」今週、エンゲルスはそう語った。
「このチームが彼にとって最初のプロチームだし、朴智星と言えば京都パープルサンガでしょう。日本語も上手だし、何人かの選手とは本当に仲が良い。今の時点ではまだ彼は迷っているみたいだね。だからこそ、チームに残ってくれるんじゃないかと少し楽観視しているんだ」

 現在21歳の朴には、まだまだ長いサッカー人生が待っている。そしてエンゲルスは、今は休養を十分にとり、あわててヨーロッパに行かない事が彼にとっては大事だと考えている。
「ワールドカップの準備やチームとの契約で、彼はここまでの2年間まったく休暇をとっていない。もし彼が日本に残ることを選択すれば、3月のシーズン開幕までゆっくり休むことができる。海外への移籍は夏にすれば良いと思う。もちろんオファーは必ずあると思うよ」
「1月からPSVに移籍してしまうと、すぐにトレーニングに戻ってシーズン後半をプレーすることになる」

 エンゲルスによると、京都は朴に好条件のオファーを出したという事だ。したがって金額面が朴の決断の要素になることはないだろう。
「朴はPSVの方が提示金額が多いからといって移籍することはしないだろうし、京都の金額提示が少ないからといって移籍することもないだろう。彼はこれからの彼のサッカー人生をよく考えて決断するはずだ」
 朴が移籍するかどうかは別として、彼の態度は他の選手への良いお手本になるだろう。日本での生活も良し、Jリーグも良し、チームの柱でもあり、そして何より彼の母国である韓国にも近い。
 隣の芝は、必ずしも青いとは限らないのだ。

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