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さらばエジムンド 君の事は忘れない!

2002/12/15(日)

 かのヴェルディ・グリーンのユニフォームに、エジムンドが袖を通したのはわずかに1年余りだったかもしれない。しかし彼にはヴェルディー殿堂入りの資格が十分ある。
 彼が来シーズン、ヴェルディに戻ってこないと知った時、私は言いようのない寂しさに襲われた。クラブの親会社である日本テレビが、一説によると2億円とも言われる金額を用意できなかったためだ。
 エジムンドが2001年10月に日本にやって来た時、彼に対する風評といえば、「短気」「問題児」そしてチームの練習よりもリオのカーニバルでサンバを踊るほうが好きであると、散々であった。
 ヴェルディにとって、エジムンド獲得は大きな賭けだった。しかし、2001年シーズン最後の5試合を彼のおかげで乗り切った。 それは十分価値のある賭けだったようだ。

 そして今年、エジムンドをチームにとどめるため、日本テレビは通常の予算に2億円をプラスする事に同意した。
 そして再び、エジムンドは16得点を挙げただけでなく、チームに方向性を持たせ、そしてチームの調整役としてその類まれなリーダーシップを発揮した。
 チームのブラジル人監督、ロリ・サンドリはピッチでの最も信頼できる指揮官を得、それ以来徐々にチームは自信を取り戻していった。
 彼を失うヴェルディの痛手は大きい。横浜F・マリノスは日産のバックアップを受け、エジムンドの獲得を目指しているという。

 好調だったシーズンを終え、来シーズンは再び苦しいシーズンを迎えることになるだろう。
 元気を取り戻したレフトサイドバックの相馬直樹は、鹿島アントラーズのアウグスト解雇によって鹿島に戻る。マリノスからレンタルで来ている田中隼麿は何とかキープしたいところだ。両チームの間で移籍金交渉がうまくいかなければ、ヴェルディーはレンタル期間の1年延長をするかもしれない。
 しかし、エジムンドの抜けた穴は大きい。
 彼はJリーグに来た外国人プレーヤーの中でも紛れもなくトップクラスだ。キング・カズ、ルイス・カルロス・ペレイラ、ラモス瑠偉、北澤豪、そして武田修宏といったヴェルディーの歴代スターたちと肩を並べる。(個人的には桜井直人も含めてもらいたい)

 最終戦の対ベガルタ仙台戦の試合前、ヴェルディの全選手が集まり、母国ブラジルで射殺されたエジムンドの弟の冥福を祈った。その試合で2得点を挙げ、さらに永井秀樹へのアシストを記録した彼の活躍には感動を覚えた。
 実に彼らしいヴェルディでのキャリアの終え方ではないか。
 しかしまだ天皇杯が待っている。

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