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不安をつのらせるエスパルスの“エアーバロン”

2002/11/03(日)

 エスパルスの“空の男爵”は今シーズンのほとんどをサイドラインに取り残され、選手生活を清水以外に求めることを考えている。
 身長186cmのブラジル人センターフォワードはジェフ市原で2年、そしてエスパルスで2年の過去2シーズンにわたって空中戦の強さを証明してきた。
 しかしエスパルスのユーゴスラビア人監督、スドラヴコ・ゼムノヴィッチはバロンのヘディング力は清水のゲームプランには必要ないものと思っている。
 監督が望むのは、むしろ慎重で、ボール回しを多用するパッシング・ゲームである。バロンを中心に攻撃を組み立てるとなると、この長身のバロンをめがけてロングボールを上げることを他のプレーヤーに強いることになり、エスパルスのアイデンティティーを失うことになる。
 これがゼムノヴィッチの考えなのだが、バロンは当然これには納得していない。

 1999年以来、111試合で51得点を挙げてきた28歳のストライカーには、彼が攻撃の中心となれないことがまったく納得いかないのだ。
 事実、左に三都主アレサンドロ、そして右に安貞桓を配置すれば、スピード、技術そして空中戦の強さと、完璧なコンビネーションになると信じている。
「試合に出られないのは本当に辛いよ。これまでの僕の選手生活の中でこんなに長くベンチに座っているのは初めてだしね」今週の柏戦、0−1の敗戦でわずか5分の途中出場した後、彼はそう語った。
「できるだけ前向きに考えようと、これもまた良い経験なんだと思おうとはしているんだけど、なかなか難しいね」彼は正直な気持ちを語った。「僕の後ろに2人をおいた3トップが一番うまくいくと思うんだけどな」

バロンはこの先どうなるのか、最悪の場合を想定して準備を始めた。
「契約の話は11月末から始まるけれど、それまでは来季も契約するかどうか決まらないからね」
「現段階では僕はチームの一員だとは言えないよ。だからチームがどう考えているかわからないね。来シーズンは僕と契約しないかもしれないね」
 もしエスパルスがバロンの放出を決めても、バロンは遠くへ行く気はない。
「日本に残れれば良いなと思ってるよ」彼は言う。
 彼の得点力そして日本語とJリーグに対する知識に併せ、ヘディング能力と空中戦の強さは、オールドファッションとは言え、まだまだ役に立つのではないだろうか。

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