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高原は小野を追ってオランダへ行くべきだ

2002/11/18(月)

 日本のトップストライカー・高原直泰は、小野伸二を見習ってオランダへ行くべきだというアドバイスを受けたという。
 23歳のFWは今シーズン、ジュビロ磐田で24ゴールをあげ(11月10日・セカンドステージ第12節終了時点)、ファーストステージのMVPに選出された。
 彼の代理人が、この冬のイタリアもしくはイングランドへの移籍に向けて準備を始めているとの噂もある。
 しかし、彼のチームメートでオランダ人のアルノ・ヴァン・ズアムは、高原にとってはオランダへ移籍する方が良いのではないかと考えている。

「彼はまだ23歳だし、毎週プレーするべきだよ。ベンチに座っているべきじゃない。」セカンドステージで控えに回されてしまったGKはそう語った。
「僕には彼がイングランド向きとは思えない。もしイングランドに行けば、稲本のように1年間をベンチで無駄に過ごす事になるんじゃないかと思うんだ」
「さらにはポーツマスで全くプレーできない川口のように、日本代表の座まで失う事にもなりかねない」
ヴァン・ズアムは高原にオランダリーグに行くよう勧めたと言う。「オランダリーグでなら彼は毎週プレーできると思うし、それが一番良いと思うよ」
「小野を見てくれよ。彼はフェイエノールト移籍1年目でUEFAカップに優勝し、今じゃ彼を知らない人間なんていないじゃないか」
「高原も1年か2年オランダでプレーし、それからスペインかイタリアへ移籍すれば良い。それでも彼はまだ25歳だし、まだまだ長いキャリアが待っているさ」
「海外移籍のタイミングはまさに今だよ。ただし、今度は南米じゃなくヨーロッパへね。絶対に行くべきだと思うよ」

 アルゼンチンのボカ・ジュニアーズでの得点はわずか1、決して満足したプレーではなかった。さらにはエコノミー症候群による肺動脈血栓塞栓(そくせん)症でワールドカップ出場も棒に振った。
 しかし、今やそれらの逆境をはねのけ、Jリーグの得点王になりチームメートの藤田俊哉と並んでシーズンMVP争いをしている。

 一方エバートンでは、アジアからのプレーヤーを受け入れるに十分な準備が整っている。マーシーサイドにあるこのクラブには、MF李鉄(リ・ティエ)、DF李偉鋒(リ・ウェイフェン)、2人のワールドカップ中国代表メンバーが既に在籍している。
 ただ、エバートンには17歳のワンダーボーイ、ワイン・ローニー、カナダ人のトーマス・ラジンスキー、そしてケビン・キャンベルの3人のストライカーがいる。
 したがって高原が毎週プレーするのは難しいだろう。

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