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トヨタカップで新しく適用されるルール

2002/10/27(日)

 12月3日に横浜国際スタジアムで行われるトヨタカップ、レアル・マドリード対オリンピア(パラグアイ)戦が非常に楽しみである。
 まずはもちろん、ロナウド、ルイス・フィーゴ、ジダン、ラウル、ロベルト・カルロス といった素晴らしい5人のプレーヤーが見られることだ。
 しかしそれ以上に興味深いのは、今回のトヨタカップで初めて導入される、延長戦についての新しいフォーマットである。

 今週東京で行われた記者会見で、日本サッカー連盟は以下のように発表した。 1.15分間の延長戦前半終了後、より多くの得点をあげたチームを勝者とする。 2.延長戦前半で決着がつかなかった場合においては、15分間の延長戦後半を行う。 3.延長戦前半・後半を終了した時点で同点の場合は、PK戦を行って勝者を決める。
 延長戦前半で試合を終えるという新しいルールは、ヨーロッパのUFEAによって提案された。南アメリカのUEFAにあたる、CONMEBOLもこの提案に同意した。そこでトヨタカップの運営委はヨーロッパ以外で初めてこのルールーを適用した。

 この変更の背景には、ヨーロッパの国々が延長戦でのゴールデンゴールによるサドンデス方式を好まないという事情がある。
 ヨーロッパの監督たちはゴールデンゴール方式が、プレーヤーたちから同点に追いつき追い越そうという意欲を奪うアンフェアなルールだと考えているようだ。
 また彼らはこの方式は試合に乱雑・混乱を招きかねないと考えている。例えば、皆さんはユーロ2000大会の準決勝、フランス対ポルトガル戦を覚えておられるだろうか? 延長戦でフランスにPKが与えられ、ジダンがゴールを決め試合に決着がついたのだが、ポルトガル陣の怒りはおさまらなかった。(彼らが怒る理由はなかった。ポルトガルDFは明らかにゴールエリアでボールを止めようと手を出していた。明らかにPKである。)

 ヨーロッパ側は、昨季、グラスゴーで行われたチャンピオンズ・リーグ決勝戦のレアル・マドリード対バイエル・レバークーゼン戦で適用されるはずだったこのルールが妥当であると信じている。
 ゴールデンゴールではなく、リードされたチームには同点に追いつく機会が与えられる。但し、延長戦前後半30分ではなく、前半戦終了後どちらかがリードしている場合は、そこで試合が終了する。
 例えば、レアル・マドリードとオリンピアが90分を過ぎて1−1の同点だったとする。 レアル・マドリードが延長前半で得点し、オリンピアが追いつく、そしてレアルが再び得点をあげる。すべて延長前半に、である。その場合、延長前半終了のホイッスルが鳴るとともに、レアルが3−2で勝者となる。

 グッド・アイデアだと思われますか?  個人的には、ノック・アウト方式のカップ戦ではサドンデス方式の方が好きだ。(リーグ戦ではない)
 そもそも全てのチームには、試合に勝つための90分が与えられているのだ。
 延長戦で最初に得点をあげたチームが勝利を与えられるのは、当然のことではないだろうか?なぜ、他方に同点に追いつく機会を与えなければならないのだろう?
 90分を終了した時点で同点だった場合の試合の終え方については、色々と議論が重ねられてきた。そうした意味では、今回のトヨタカップの方式は一見の価値がある。
 ただ、レアル・マドリードが90分で勝てないというのは、それ以上の驚きだが…。

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