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チーム力を強調する鈴木

2002/09/30(月)

 釜山で行われているアジア大会の日本U−21代表は、4年前のタイでの大会の時のようにスター選手がいるわけではないが、とてもバランスのとれたチームである。
 浦和レッズの未来のスターであり、土曜日にパレスチナと対戦した日本代表の中盤を預かる鈴木啓太はそう語った。

「確かにチームにはスターと呼べる選手はいません」鈴木は認める。
「だけど我々は強いチームですよ。皆よく動くし、一緒に考えるし、これはこのチームの優れたところだと思います」
 グループDの日本代表はパレスチナ戦を皮切りに、火曜日にはバーレーン、そして来週土曜日にはウズベキスタンと対戦する。
 準決勝へは、6つの各グループの勝者及び各グループ2位のうち上位2チームが進出する。

 今回のアジア大会で、アジアサッカー連盟は初めて、オリンピックのようにU−23以外に3人のオーバーエイジプレーヤーの参加を認めた。
 しかし、今回の日本代表はプレーヤー全員が21才以下という不利を背負っている。代表監督、山本昌邦は2004年アテネオリンピックの出場権を得る事を考えたチーム編成をした。すなわち、今アジア大会の顔ぶれはそのまま新しいジーコの日本代表のスタートラインということになる。

 土曜の午後に梁山で行われた試合で、ヨルダンに代わって急遽参戦したパレスチナを破る事は日本にとっては難しい事ではないが、火曜日の夕方に蔚山で行われる対バーレーン戦はタフなものになるだろう。
 そして来週土曜日に馬山で行われる日本の第3試合、元ソビエト連邦の一員、対ウズベキスタン戦もまたハードなものになると思われる。1994年に広島で開催されたアジア大会で、ウズベキスタンはビッグアーチで行われた決勝で中国を4−2で下し見事金メダルを獲得している。

 Jリーグで経験を積んだ選手が数多くおり、山本監督は、特に中盤の選手には困らないはずだ。
 ハンス・オフト監督の指揮下、浦和レッズで成長を遂げた鈴木、そして16才にしてJリーグ入りし、今やジェフ市原のレギュラーに定着した阿部勇樹。
 森崎和幸はサンフレッチェ広島の中盤を指揮し、横浜F・マリノスから移籍した石川直宏はFC東京の中盤右サイドで素晴らしい働きをしている。石川のチームメイトである茂庭照幸もいる。
 さらに2人の人材を挙げるとすると、東京ヴェルディ1969の右バック、田中隼磨とセレッソ大阪のフォワード、大久保嘉人であろう。
 長崎の国見高校時代からずば抜けていた大久保は、今シーズンJ2とは言え素晴らしい得点力を見せている。

 今大会ではあまり有力視されるチームでない上に、また4年前のバンコクでのアジア大会での小野伸二のようなスターもいないが、あらゆる面で目を見張るべき質の高さがこのチームにはある。
 スター不在のチーム?
 それこそ前代表監督、フィリップ・トルシエが聞けばほくそ笑むに違いない。

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