安貞桓の来日はJリーグにとって大きなプラス
清水エスパルスは韓国のワールドカップスター、安貞桓との契約にこぎつけた。
26才のFW安は先週火曜日に来日し、水曜日の朝にはホテルでの記者会見でメディアにお披露目された。
その後彼はすぐ清水に向かい、水曜夕方のジュビロ磐田との静岡ダービーにおいてファンに紹介された。
0−2でその試合に敗れたエスパルス。フォワードラインへのスピードとエネルギーの注入が必要である事は明らかだ。
安はチームにそれらだけでなく、もっと多くのものを与えるだろう。
その端正な顔立ちと流れるような長髪で、日本でも多くの女性ファンを獲得した彼の移籍によって、エスパルスも多くの観客をスタジアムに呼ぶことができるようになるはずだ。
そしてこれはエスパルスにとって良い事というだけでなく、Jリーグにとってもワールドカップで火のついたサッカー熱を保つ事ができるという面で良い結果になるに違いない。
安はスピードもあり、空中戦にも強い。それは対アメリカ戦や、あのパオロ・マルディーニの更に上から決めたセカンド・ラウンドの対イタリア戦でのゴールデンゴールがそれを証明している。
良くも悪くもないファーストステージを経て、そして出だしから躓いてまだまだ落ち込みそうなセカンドステージをスタートさせたエスパルス。しかし、そのエスパルスのシーズンを、安なら今からでもガラっと変えることができるだろう。
エスパルスはトーナメントには強いがリーグ戦には弱いという、喩えて言うならイングランドのトットナム・ホットスパーのようなチームであると評される。
ある時は相手がどこであろうと勝つが、その力をシーズンを通してコンスタントに保つ事ができない。
しかしそれは、安とエスパルスにはまだ3本のトロフィー獲得のチャンスがあるという事でもある。
10月2日にアウェーで鹿島アントラーズと準決勝を戦うナビスコ杯、そして9日に第1試合を行なうAFCチャンピオンズリーグ、さらには年末の天皇杯の3つである。
1年の契約を結んだ安だが、「さて実際日本にはいつまでいるのだろう」というのが大方の日本人の思うところだろう。
結局、来年1月に再びヨーロッパへの移籍が取りざたされるようになった時に、エスパルスが移籍金を得る事ができるように1年契約を結んだというのがウラの話というところであろう。
もし今年末までの4ヶ月契約であれば、彼はフリーエージェントとなりエスパルスは安のために支払ったお金さえ回収できないという事態になる。
安は今、エスパルスの事しか考えていないと言う。
ならば我々ファンも、できるだけエキサイティングなこの才能を楽しもうではないか。
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