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ジーコの抜擢は、田中?

2002/09/19(木)

 日本代表の新監督、ジーコが示唆したところによれば、10月16日の日本代表対ジャマイカ戦では、一人か二人、意外な選手の抜擢があるかもしれない。
 ジーコの親友であり、東京ヴェルディの監督であるロリ・パウロ・サンドリは、その「意外な選手」の一人はわかっているつもりだ。
 彼が指揮するチームの若きライトバック、田中隼磨である。
 長野県出身の田中は、今シーズン初めに横浜F・マリノスからレンタル移籍でヴェルディに入団した。
 サンドリは、ワールドカップ前の親善試合でマリノスがナイジェリアと対戦した時、田中のプレーを見た。そして、ヴェルディは迅速な行動で田中を獲得した。
 それ以降、田中はチームの若返りを図ったヴェルディで独自の地位を築き上げ、間近に迫った韓国・プサンでのアジア大会に出場する、U−21日本代表メンバーにも選ばれた。

「そうですね。ヴェルディからジーコのチームに入る選手がいるでしょうね」とサンドリ。田中の名を挙げる前に、ミッドフィルダーの山田卓也やゴールキーパーの高木義成も可能性があると述べた。
 しかし、サンドリによれば、一番可能性が高いのは田中だそうだ。
「彼は、これまでチームのためにとても良い仕事をしてくれています。実際私は、現時点では田中は日本最高のライトバックだと思っています。」
「田中はヴェルディでプレーを続けることを望んでいますし、ヴェルディも移籍金を支払い、彼を完全移籍させることができるのではないでしょうか。まだ若い選手ですから、それほど高くはつかないでしょう」
 7月でやっと20歳になったばかりの田中は、横浜フリューゲルスのユースチームで経験を積み、チーム合併後はF・マリノスの所属となった。
 Jリーグ・デビューは2001年3月。出場歴は、今シーズンの11試合を含めて27試合。

 日曜日、鹿島アントラーズとのスリリングな試合で田中は柳沢敦を倒したことにより退場処分を受けたが、その件に関してサンドリは田中を批判したりはしなかった。
「彼(レフリーの上川徹氏)が田中のプレーの何がレッドカードにあたると判断したのか、私にはわかりません。柳沢がしたのは演技であり、シミュレーションだと思うからです。田中はボールに行っていましたよ」ゲーム後にサンドリはそう語った。
 田中は、ドレッシング・ルームに向かう途中でシャツを脱ぎ、水の入ったボトルを蹴飛ばして判定への不満をあらわにした。
 このような経験はその時は辛いものだが、田中の将来の糧となるものである。おそらくジーコは、10月7日の代表監督としての初戦に田中を選ぶだろう。
 ジーコはシステムを3−5−2から4−4−2に変更するようだが、新しいシステムでは、攻撃指向の強いウイングバックより、オーバーラップのできるオーソドックスなフルバックが必要となる。
 ジャマイカ戦のポジション争いにおいて、この点は間違いなく田中に有利に働くだろう。

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