アジアは2006年ワールドカップで5ヶ国出場枠を得る資格があるのか?
新しいアジアサッカー連盟会長、カタールのモハメッド・ビン・ハマム氏は早速ワールドカップ出場枠について彼の見解を述べた。
彼は、2006年ドイツワールドカップにプレーオフを行う事なく、5カ国のアジア出場枠を希望している。
今月始めにアジアサッカー連盟の会長に就任したハマム氏は2002年ワールドカップの成績を基にこうした要望をした。
「我々は世界にアジアがトップレベルで競い合える事を証明した」ハマム氏は言う。もちろん彼の言っている事は、ある意味正当だと言える。
「未だかつて開催国はファーストラウンドで敗退した事がない」という伝統を韓国、日本の両主催国ともに守った。
日本はセカンドラウンドで敗退してしまったが、韓国は準決勝まで駒を進めた。ただ、準々決勝の韓国対スペイン戦は大いに物議を醸し、現在でも後味の悪いものとなっている。
確かに韓国と日本は活躍したが、他のアジア代表の2カ国がどうだったのかという事も忘れてはならない。
3大会連続出場のサウジアラビアはファーストラウンドの3戦を全敗、中でも札幌ドームで行われた対ドイツ戦にいたっては0−8の大敗である。
また中国は、初出場でありしかも結果的には一番タフなグループだったとは言え、ブラジル、トルコ、コスタリカのグループでやはり3戦全敗である。
2002年の大会以前はというと、アジアは1966年の北朝鮮と1994年のサウジアラビアのわずか2カ国しかセカンドラウンド進出を果たしていない。
たしかに今大会でのホスト国2カ国の活躍で全体的なランキングは上がったかもしれないが、ここまでのアジアの対戦成績はと言うと、44戦してわずか4勝しかしていないというのが事実なのだ。
2006年の大会では開催国のドイツのみが出場権を得ている。優勝国のブラジルでさえ出場権はまだ得ていないのだ。と言うことは、12月に行われるFIFA総会で残りの31カ国の出場枠を巡って話し合いが行われる事になる。
ゼップ・ブラッター会長は事実上オセアニアに1カ国の枠を与えると約束している。そうなると、アジアに5カ国の枠を与える余裕はあるのだろうか?
アジアの主張は、世界の人口の半分以上が中国、インド、インドネシアを主とするアジア地域に住んでいるという事、そしていくつかのFIFAのビジネスパートナーは日本をはじめとするアジア諸国だと言う事である。
しかし、ワールドカップは純粋にピッチの上での結果が問われるべきで、どこかの密室での事は含まれるべきでない。
個人的にはアジアは4カ国の出場枠で満足するべきだと私は思う。
4ヶ国+プレイオフ出場枠1ヶ国を得られればラッキーとすべきであろう。
アジアサッカー連盟会長とブラッターFIFA会長との親密な関係をしても、アジアが5ヶ国の出場枠を得るのは難しいだろう。
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