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再スタートが必要な柏レイソル

2002/08/13(火)

 監督ステファン・ペリマンの解雇は柏レイソルを変える事ができるだろうか?
 昨年夏の前任者、西野朗の解雇はチームに変化をもたらしただろうか?
 答えはいずれも「ノー」である。

 柏レイソルは過去数シーズンにわたって、最も安定したチームのひとつとして、常にJリーグの上位をキープしてきた。
 特に2000年のレイソルは、ファースト・ステージ、セカンド・ステージのいずれでも優勝できなかったとはいえ、まさに絶頂期を迎え明らかにJリーグの最強チームのひとつであった。
 ファースト・ステージでは4位、そしてセカンド・ステージ最終戦では優勝をかけてアントラーズと戦い、勝てば優勝というところを一歩及ばず0−0の引き分けに終わった。
 またその前年には、ナビスコ杯決勝でアントラーズを2−2の引き分け後のPKで破った。

 こうして見ると、やはりレイソルのピークは2000年であったと言わざるを得ない。
 その後のレイソルは降下の一途で、昨シーズン途中では西野監督の解雇、そして今再びペリマン監督の解雇である。
 しかし、今レイソルの経営陣が本当に見直さなければならないのは選手達だ。
 彼らはまだ「ハングリー」でいるのか?
 チーム内に競争意識はあるか?
 毎週の先発メンバーが固定してしまって、選手達には危機感がないのではないか?

 西野監督は才能あふれた魅力あるチームを作った。しかし、新監督はレイソルを再びJリーグのトップチームに戻すために一からやり直さなければならない。
 チームはブラジル人監督の獲得を望んでいる。そして、新監督の最初の使命は、レイソルを「2部降格ゾーン」から引き上げることである。
 ファースト・ステージ15試合のうち、13試合で勝ち点わずか11と苦戦している。8月31日に始まるセカンド・ステージでJ2降格争いを免れるためには、もっと勝ち点が必要だ。
 そこをクリアできたら、次はチームの再編である。新戦力を加え、現在の選手達に危機意識を持たせる。

 日立がメインスポーサーの柏レイソルは、Jリーグの中でも資金力に恵まれたチームである。新しく、若く優れたプレーヤを獲得する事に何ら問題はないはずだ。
 ベテラン、黄善洪は彼の年俸に見合う働きをしていると言えるだろうか?
 否である。
 確かに彼はリーグでもトップクラスの選手だ。しかし、それはピッチの上に立ってこそである。彼はあまりにも怪我が多すぎる。

 監督を解雇することは簡単である。
 しかし、柏レイソルにはまだまだ問題が残る。

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