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次のキングは誰だ

2002/07/22(月)

 The king is dead! Long live the king!(キングは倒れた!キング万歳!)
 この英語のフレーズは現在の日本サッカー界をよく表している。
 これはリーダーがいなくなっても必ず誰かが次のリーダーとして皆の支持を得るという意味だ。
 だからJリーグファンは、鹿島アントラーズの鈴木隆行や横浜Fマリノスの中村俊輔が日本を離れた事をそれほど悲しむ必要はない。

 鈴木はベルギーリーグチャンピオンのゲンクに合流すべく、ベルギー入りしている。
 私は3月にロンメル対ゲンクの試合を見たのだが、早いボール回しとフィジカルなプレー、そしてロンメルのこじんまりとしたスタジアムの環境は素晴らしいものだった。
 ベルギーリーグは小規模ながらもイングランドのプレミアリーグに非常に似ている。フィジカルな試合を好む鈴木は、ことサッカーに関しては何ら戸惑いもなく上手く溶け込めるはずだ。

 埼玉での日本対ベルギー戦、2−2の引き分けでの鈴木のゴールはベルギー人にとって非常に印象に残っているに違いない。大きく強いベルギーのディフェンス陣相手に鈴木が自分の存在を認めさせるには、ワールドカップの時と同様の強い決意とスピリットを見せなければならない。
 ゲンクでは昨シーズンのベルギー一部リーグ得点王、エネルギーと積極性に満ちあふれたウェズレー・ソンクと肩を並べる事になる。
 この移籍は鈴木にとって非常に良い結果をもたらすだろう。時に物静かでセンターフォワードとしてはあまりにも控えめな印象があった性格も成長する事だろう。

 一方中村は昨シーズンセリエAに昇格したレッジーナに移籍する。
 レッジーナはペルージャとよく似ている。小さいながらも上位グループに生き残り、イタリアンカップであわよくば勝ち、そして翌シーズンのUEFAカップの出場権を得る事を第一の目標としているチームである。
 しかし中村は中田英寿ではない。中村がイタリアで活躍するには、プレーのペースアップを図らなければならない。もちろん彼はセリエAで充分通用するだけのスキル・テクニックを備えている。
 イタリアでもっとも熱狂的なサポーターを持つチームの一つであるレッジーナへの移籍は、中村にとってレアル・マドリードに行ってジダン、フィーゴ、そしてラウルに囲まれ出場機会のないまま過ごすよりずっと良い筈だ。

 話を元に戻そう。鹿島のキングとマリノスのキングはチームを去っていった。しかし若い選手達が必ず次のスターになるべく昇ってくる。

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