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韓国選手が、ヨーロッパ・サッカーに新風を吹き込む?

2002/06/26(水)

 イングランドで活動する、あるサッカー代理人は、ワールドカップでの韓国の躍進が、ヨーロッパ・サッカーに新風を吹き込むことになると信じている。

 韓国が大会で勝ち進むにつれ、何人かの選手がヨーロッパのクラブの関心を集めている。
 たとえば、スター・ストライカーのアン・ジョンファンには、チェルシーとエバートンが注目していると言われているし、同じくフォワードのソル・ギヒョンにも、イングランドのプレミアリーグのスカウトが好印象を抱いたそうだ。
 韓国の3トップの右サイドでプレーした、パク・チソンも京都パープルサンガからイタリアに移籍するかもしれない。彼のことを、中田英寿のように強靱で、ダイナミックな選手だと評価する、セリエAのクラブがいくつかあるようだ。

 現在、ソル・ギヒョンはベルギーのアンデルレヒト所属である。
 昨年の夏に3年契約を結んだので、契約期間はまだ2年残っている。
 ただし、それだけでソルがアンデルレヒトに留まるということにはならない。1年目のシーズンのほとんどを、彼はベンチ要員として過ごしたからだ。

 ソル・ギヒョンのイギリス人の代理人、マイケル・ダーシーによれば、アンデルレヒトはワールドカップでのソルの力強いプレーに非常な衝撃を受けているようだ。
「アンデルレヒトは、感心しています。というのも、アンデルレヒトは彼の起用方を間違っていたからです」とダーシーは語る。
「アンデルレヒトは、ゴールに背中を向けてプレーする、トップ・ストライカーとしてソルを起用してきました。しかし、彼のプレー・スタイルは、左右に開き、足もとでボールを受けてディフェンダーと勝負するほうが合っている。このプレー・スタイルでやったから、彼はワールドカップで活躍できたのです」

 アンデルレヒトの上層部はソルが残留することを望んでいるが、次のシーズンで定期的にプレーできるという保証が得られなければ、ソルは移籍を要望することができるかもしれない。そうなれば、ベルギーのクラブは多額の移籍金を手にすることができる。もともとソル・ギヒョンは、ロイヤル・アントワープで1年プレーした後、ほとんどタダ同然で獲得した選手である。
 ソルはまだ23歳で、2000年の夏、大学を卒業して直接アントワープに入団した。

 韓国のレギュラー11人のうち60パーセントの選手はヨーロッパの最高のレベルでもやれる、とダーシーは信じている。
「韓国選手は、ヨーロッパ・サッカーにおける北欧系の選手のような存在になれると思っています」とダーシーは説明する。
「北欧の選手は、フィジカルがとても強くて、つねに100パーセントの働きをします。北欧の選手と契約したチームは、どれだけの働きをしてくれるのかを正確に把握できます。私は、同じことが韓国の選手にも言えるのではないかと思っています。
「韓国の選手、アジアの選手に能力があるのは、我々には前からわかっていました。今、世界中の他の人々もそれがわかるでしょう」

 ダーシーによれば、いちばん重要なファクターは適切なクラブを選ぶことだそうだ。アーセナルと契約するのは、あまり適切とは言えない。稲本潤一の例を見ればわかるように、レベルが高すぎるからだ。

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