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白熱してきたワールドカップ

2002/06/10(月)

 大会前から今回のワールドカップは複数の優勝候補が挙げられていた。
 メディアも観衆も次に何が起こるかわからない、まさに大会前の評判通りになってきた。

 前大会覇者のフランスは開幕戦でセネガルに1−0で破れ、ウルグアイ引き分けに終わり、今やセカンドラウンドに進出できないかもしれないというピンチにたたされている。

 アルゼンチンはさい先良く初戦のナイジェリアを1−0で下したものの、次戦は65%ものボールキープ率を上げたにもかかわらず、試合は0−1でイングランドに破れた。

 イタリアも初戦はクリスチャン・ビエリの2ゴールで快勝した。そして次戦、対クロアチア戦の後半でビエリの今大会3得点目のゴールが決まった時は誰の目にもイタリアが連勝する事は間違いないように見えた。
 しかし、クロアチアは素晴らしい粘りを見せ、3分の間に2ゴールを決め2−1の逆転で勝利を得た。何千人ものアズーリブルーを身にまとい、セリエAのスーパースター達を見に来た日本人達は試合に負けたイタリアの選手以上に呆然とし、あるいは当惑しながらスタジアムを後にした。

 いわゆるサッカー大国の中では予選で18試合でたった6試合しか勝てなかった程の絶不調だったブラジルだけがトルコ、中国相手に唯一2戦全勝である。この2勝が彼らに与えた自信は一躍彼らを優勝候補筆頭にあげた。

 同じ事がスペインにも言える。パラグアイに3−1で逆転勝ちを納めた彼らも2勝全勝である。ようやく彼らにもワールドカップを制する時が来たのだろうか。

 ダークホース的に見られていたポルトガルはアメリカに2−3で破れてしまった。

 サッカー大国がひしめくヨーロッパや南アメリカから遠く離れた極東の地が開催国である事、そして暑さと湿気は各チーム間の実力差をぐんと縮め、まさにそれらが白熱したワールドカップを演出しているようだ。

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