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小野と中田、日本の誇る2人のプレーヤー

2002/05/14(火)

 この1週間は日本のサッカー界にとって素晴らしい1週間であった。
 水曜日は小野伸二がフェイエノールトの一員としてUEFA杯優勝に貢献し、金曜日には中田英寿がパルマの一員としてイタリア杯の優勝に貢献した。
 彼らの各所属クラブでの活躍はワールドカップを3週間後に控えた日本人選手すべてに恩恵を与えることになるだろう。

 特に小野にとってこの勝利は感慨深いものに違いない。
 他の日本人選手達がいきなり強豪リーグへの進出を考えるのと違って、Jリーグ、浦和レッズで3年半プレーした後違ったプレースタイルに徐々に慣れることのできるよう中堅リーグへの強豪チームに移籍したのだ。
 オランダでは所謂強豪チームと他のチームとのレベル差が大きく、海外から移籍してくる選手達にとっても、強豪チームに移籍した方がリーグに慣れるのも容易なのだ。

 水曜の夜、12000人ものボルシア・ドルトムントのサポータが押し寄せ、熱気と興奮に包まれたデカイプスタジアムの観衆すべてに小野は自身の成長を見せつけたのだ。
 小野は強烈なタックル(時として激しすぎるきらいもあるが)を見舞い、またルーズボールを果敢に拾い、そして正確無比なパスで短期間のうちにチームの柱とでもいうべきMFに成長した。後半に入り、DFのユルゲン・コーラーを退場で失い10人になったボルシアが攻勢にでた時、小野の攻撃的センスが本領を発揮しはじめた。
 試合を決定づけた3点目のゴールを決めたヨン・ダル・トマソンへのスルーパスは小野の真髄であったと言える。
 85分で交代し、90分フルでプレーできなかったのは残念だったが、彼のプレーは間違いなく世界中に日本のサッカーというものを知らしめた事だろう。

 一方、シーズン当初絶不調に苦しみぬいた中田だがシーズン後半になって徐々に調子を取り戻し、イタリアンカップ決勝での対ユヴェントス戦ではチームの優勝に大いに貢献した。
 中田の対ユヴェントス戦緒戦のゴールは試合に負けはしたがチーム優勝の鍵となった。
 第2戦ではジュニオールのあげたゴールを守りきり1−0の勝利を得、中田が第1戦であげたアウェイでのゴールが功を奏しユヴェントスを破ってパルマのイタリアンカップ優勝を決めたのだ。

 先月ポーランドで中田は「シーズンをどう始めるかよりも、シーズンをどう締めくくるのか、それが大事です。ファンにもその方が印象に残りますからね」とそう話していた。
 ある意味、彼の言っていた事は正しい。珍しく27000人の観衆で満員になったタルディーニスタジアムの主役の一人はまさに中田だった。

 とにかく、日本の誇る2人のプレーヤーの活躍は日本のサッカー界にとってまさに喜ぶべきことなのである。

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