小野はさらに大きくなる
オランダ・リーグの歴戦の勇者、アーニー・スチュワートは、フェイエノールトのミッドフィールダー、小野伸二はロッテルダムのクラブで見事なデビュー・シーズンを送ったあとも、ヨーロッパでさらに大きくなれると信じている。
33歳のアメリカ代表選手は、1994年と1998年の大会に続き、韓日共催の大会で3度目のワールドカップ出場である。
そして、彼は小野のことを、これまで対戦してきたなかでもっとも才能に恵まれた選手の一人であると感じている。
「試合中に、その実践テクニックのすごさに感心するような選手にはそうしょっちゅうは出会わないものさ」と言うスチュワートは、現在オランダ・リーグのNACブレダに在籍している。
「たとえば、ボール扱いの巧さ。小野は、それを左足でも、右足でもできるんだぜ・・・見ていて楽しいと思うときもあるぐらいだよ。
「小野はフェイエノールトで素晴らしいシーズンをおくった。UEFAカップで優勝したし、おそらく今シーズンのオランダ・リーグで活躍した選手の一人に数えられるだろう」
22歳の小野は昨年の夏に浦和レッズからフェイエノールトに移籍し、自身2度目のワールドカップ出場である。
もっとも、4年前のフランス大会は、日本代表の3戦目であり、最終戦であったジャマイカ戦に、小野は交替で登場し、最後の12分間プレーしただけであった。
最終的には小野はスペインやイタリア、イングランドなどのヨーロッパのトップ・リーグに移ることができるだろうかと質問されたスチュワートは、こう答えた。
「小野は、間違いなくキャリア・アップできる選手だ」
「今でもハイ・レベルのプレーヤーだけど、まちがいなく、もうワン・ランクは成長できる選手だよ」
アメリカ代表で80試合に出場し、15ゴールをあげたスチュワートは、1988年7月、VVVフェンローでオランダ・リーグでのキャリアをスタートさせ、ブレダ入団前にはビーレムⅡチルブルグでもプレーした。
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