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変革の必要性を映す光景

2002/04/22(月)

東京発(4月17日):Jリーグで行われる延長戦がどれだけ無駄な事なのか、先週土曜日の東京スタジアムでの試合はまさにその良い例だと言える。
前後半レギュレーションタイム90分が終了した時点で東京ヴェルディとヴィッセル神戸は1対1の同点だった。
世界中のほとんどの国では試合はそこで終了し、チームはそれぞれ勝ち点を獲得、ファン達はある者は喜び、そしてある者は肩を落として家路へ向かう。
それまでの話だ。

しかし日本のJリーグでは、プロサッカーの新しいファン獲得の為にできうる限り勝敗の決着をつけようと様々な方法を模索し試行錯誤している。
喜ばしい事に、1998年のシーズンを最後にPK合戦による方法は中止された。しかし、Vゴール方式による前後半各15分の延長戦がまだ行われている。

そもそも延長戦というものは、ゲームの中でも最も面白くない部分である。
選手たちは既に90分間フルに闘い疲れ切っている。そして延長戦ではそれが見事に現れている。
ミスパス、(最近のヴェルディでは見慣れてしまったが…)ミスタックル、そして怪我。弱いチームは対戦チームにポイントを与えない為(延長戦で勝った場合は2ポイントの勝ち点、90分で勝った場合は3ポイントが与えられる)に30分間を守る事だけに専念する。
ゴールデンゴール(JリーグではVゴールと言うが、国際マッチではこう呼ぶ)とは言うものの、実際はゴールデンと呼ぶにはほど遠く、大概は対戦相手の失策や疲労の結果と言うに等しい。そして2時間近くを健闘したにも関わらず勝ち点を全く得られないという結果になる。

こうしたJリーグの方式には多くの批判はある。そして今シーズンになってからはJ2では延長戦が廃止されたにもかかわらず、J1では依然として延長戦が行われている事に対して批判があがっている。
同じリーグであるにも関わらず、違う勝ち点システム?
まったく奇妙な話である。

サッカーの世界において一番の醍醐味は、格下と言われるチームがトップチームのホームスタジアムで戦法、戦術、そして気力を駆使しホームチームを押さえ、あわよくばゴールを決めるという事である。
トーナメント戦での延長戦、ゴールデンゴールはそれこそ歓喜に満ちたシーンを演出する事もあるのだろうが…。

1993年のリーグ発足以来、Jリーグは今までのように企業中心ではなく地域中心といったように短い間に色々と新しい事に挑戦してきた。
プロ化した事によって、リーグはまるでコンベヤーベルトのように日本代表チームに優秀な選手を送る事ができるようになった。しかしそのシステムは諸外国のリーグと足並みを合わせる必要がある。

ヴェルディ対ヴィッセルの試合を見た人なら誰もが延長戦はただの時間の無駄だと感じたに違いないのだ。
結局試合は1−1の引き分けに終わったのだから。

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